8月の野鳥、野菜、ハクサイ

早いもので前回の更新からひと月が過ぎました。この間の畑などの様子を簡単に振り返ってみたいと思います。
カワラヒワアオサギオナガ)今年は、ふだんはめったに畑で見ることのないカワラヒワを7月13日に見つけました。いつもは団地の電線にとまり、「キョロキョロ、キョロキョロ」と毎朝鳴いています。日本のカナリアと称される鳥ですが、どうしてこんなところにいるのか、不思議に感じて調べてみたらその理由がわかりました。この鳥はヒマワリの種が大好きだというのです。このヒマワリの種を食べにきていたみたいです。

このアオサギは、田植え直後から毎週のように姿を見かけました。身の安全を守るためとはいえ、人との距離をきちんと意識していてカメラをもって近付くと大きな羽を広げて、人が近付いた分だけ飛んで移動します。これが6月はじめ。

そして、こちらが7月30日。だいぶイネの丈が伸びて首から上しか見えません。週末にいつも見かけるということは、このアオサギは毎日ここでザリガニか何か、餌を食べていたのでしょう。生きるためとはいえ、アオサギも我慢強いが、写真を撮る方も相当気が長い。

こちらは近くで子育てをしているオナガの集団。「ギャーギャー」と鳴きかわしながら、1階の庭のブラックベリーや野菜を狙って集まります。この鳴き声は薄青色の優雅な姿に似つかわしくありません。

(ベランダのパクチー)梅雨の頃は、順調に育っていたパクチーですが、7月末になって葉が縮れるなどの異変が現れました。小さくて、深さ6cmほどの鉢で直根性のセリ科の植物を育てることには無理がありました。丈が10cmほどになったので、地中の根が限界まで伸びたこと、梅雨明とともに外気温が上昇し、小さな鉢ではその影響を緩和できないことなどが原因ではないかと思います。9月に入り涼しくなってから、畑に直播してみます。

一方、畑のパクチーの実は収穫しましたが、この種子は柑橘系のとても良い香りがします。ホワイトリカーにつけてみました。どんなリキュールができるか楽しみです!

もちろん、フェンネルの種子も穂の状態でホワイトリカーに漬けました。

半年前につくったものがだいぶ熟成してきました。味見すると濃厚なアロマの香りがして、いろいろの効用が感じられますが、まずは疲れ目に効きそう。

(シカクマメなどの短日植物)短日植物のはずのシカクマメの実が大きくなったので盆前に収穫。栽培2年目ですが、胡麻和え、てんぷらにすると、独特の味わいがあります。

短日植物のハヤトウリ。こちらは、丈が5m以上に伸びるが、開花の兆しはまったくみえない。9月中旬まで待つことになりそうです。よくみると、日陰になっている葉が黄色になって枯れています。体力の消耗を避けるため、日当たりが悪くて光合成をしない葉を枯らしているのかも知れません。

3種類目の短日植物は、このローゼルです。昨年までは赤い種類だけでしたが、今年は白の株が加わりました。どういうわけか、白の勢いが強い。

よく見ると、小さな花芽が育っています。赤い株も同様に花芽がついています。

写真がありませんが、酔芙蓉が一輪花を咲かせました。昼の長さが短くなるにつれて(夜の長さが長くなるにつれ)花を咲かす植物を短日植物と呼ぶわけですが、どうやらわが家の小さな畑には、以上の4種類の植物があることがわかりました。
(ハクサイの植え付け準備)さて、今年で10年目を迎えるキムチづくりに欠かせないハクサイ栽培ですが、いよいよ苗づくりの季節を迎えました。8月3日に52ミリの雨が降ったあと、しばらく干天続きで、畑はからからに乾いていましたが、盆過ぎから4日間で110ミリの降雨がありました。ふつうなら「干天の慈雨」と喜ぶところですが、北海道は台風の影響で大雨が続いていて、今夜はさらに11号が釧路付近に上陸し河川氾濫が心配されているほか、関東地方にも台風9号が上陸するという大変な天候が続いています。

ここ4,5年を振り返っても、8月は雨不足で、9月に大量の雨が降る傾向が続いています。今年もハクサイの苗はベランダでつくり9月に畑に移植するのが賢明なようです。ここにありますが、昨年は1個で6キロもの大きなハクサイができて、12月6日にはキムチづくりをしました。昨年と同じ「金将2号」の種子を買いましたが、はたして今年のハクサイはどうか。



ーきょうの一枚 ツクツクボウシ
秋近しというか、もう季節は秋です。コンパクトカメラで、こんなに接近してセミの写真を撮れるようになりました。