パクチーとフェンネルの実 椿の取り木

気温30度を超える日があるかと思うと、急に涼しくなったりして体調管理の難しい日が続いています。例年だと18から20日頃の梅雨明け宣言もまだ出ない。そうした微妙な天候にもかかわらず、畑の野菜は順調。トマトは中玉とミニの2種類を植えているが、どちらも甘くておいしい。「品種改良」の効果に感謝、大満足です。

わが家の18番(おはこ)ともいえる、自慢のニガウリ。40cmほどの大物でも肉厚で柔らかいため大好評です。「くりぼう」と呼ばれる小型のカボチャもとれ始めました。

このカボチャとジャガイモ、インゲンマメの煮物は、ホクホクっと優しくて、最高にうまい。どれも自家製だからかな?

きょうは、種子が実りかけてきたパクチーフェンネルに焦点をあててみます。どちらもハーブとして知られますが、共通点はふたつともセリ科の植物であり、種子が小さく変わった形をしていること、そして葉や種子は独特の香りと味がして、アリや昆虫に好かれること、さらに言えば、どちらもカレーのルーに入っていることでしょうか。
まずパクチーから見てみます。開花から結実までの時間差が大きいので、同時期に花と実を見ることができます。2週間もすれば下の写真のようになるはずです。

こちらは市販されている種まき用の種子。少し硬いものでゴリゴリこすると、写真の下半分のように、パックリと2つに割れます。パクチーの実にはひと粒に2個の種子が入っているんですね。

3株のパクチーがたくさんの花を咲かせたので、かなりの収穫が期待されます。

こちらはフェンネル

昨年はキアゲハの幼虫が10頭以上発生して、食い荒らされましたが、今年はいまのところ被害は皆無。完熟前の種子を収穫して乾燥させて保存しておけばいろいろと使えそうです。フェンネルシードと適度の角砂糖を加えてホワイトリカーに漬け込むと、ぜいたくな味のリキュールができます。

さてパクチー、別名コリアンダーデトックス効果やアンチエージング効果があるということから、最近注目を浴びています。一説には平安時代に渡来していたといわれていますが、「カメムシソウ」という名もあるくらいで、独特の香りがあって栽培されても食材としては、日本人には受け入れられにくい野菜だったのかも知れません。タイ料理など東南アジアの料理の普及とともに広まっているようです。わが家でも、箸をつけるのは一人だけですが、畑の株の終わりが近付いたので、第二陣をベランダで育っています。去年の苦労を乗り越えて、今年は比較的順調。

種播きは6月23日だから、ちょうどひと月前ですが、そこに1本、ここに1本と発芽し、成長する様子を観察するのが毎朝の日課?これは今月初めのパクチー

一方フェンネルウイキョウ)は、葉も茎も種も使うハーブ界の優等生という評価があって、クックパッドに900以上のレシピがあるところを見ると、食材として浸透し栽培が広がっているようです。わが家でも、少しずつレシピの種類が増えています。ふたつの野菜の共通点はまだありました。どちらも地中海原産でしたね。
家庭菜園ならではの「少量多品種栽培」、「育てて味わう」を楽しむ日々ですが、平日の忙しさが玉に傷。


  • きょうの一枚 ひまわりの花

お隣の畑に咲くひまわり。梅雨明けを首を長くして待っているのかも。

昨年も挿し木に挑戦したが、なかなか成功しないので、少し遅れ気味かも知れないと心配しつつ18日に取り木を実施。結果が出るまで2か月から3か月かかるとのこと。