白菜の成長

これが現在のハクサイです。今年この辺りでは、この時期にこれほど大きなハクサイは見られない。どうしてそういうことになったのか、育てている本人にもよくわからない。特別の肥料を与えたわけでもない。幸運としか言いようのない結果です。

前回書いたように、9月前半は降雨が59ミリと少な目で、しかも30度以上の日が8日もありました。ところがハクサイを植えた15日夕方から雨が降り始め、9月中旬の計は32ミリ。そして下旬はなんと121.5ミリとうなぎ上りの雨とでもいうのでしょうか。甥の結婚式出席のため田舎に帰っていた22、23日は2日間で94.5ミリもの降雨があって、結局ハクサイを植えてからの降雨日数(0.5ミリ以上)は16日間のうち11日、合計153.5ミリとたっぷりの雨に恵まれたのです。
一方、気温はどうだったか。ハクサイを植えて半月の間に30度前後の日が10日もあって、最高気温の平均が30度を上回るなど、9月は暑い日が続きました。雨と暑さに恵まれたハクサイは目覚ましい成長を遂げたのです。野菜づくりを始めて今年で11年目ですが、この結果には本当にびっくりです。毎年暑さが落ち着いて、雨の日が増えてからハクサイを植えていますが、今年の結果から判断するとこれは考えもの。むしろ気温が高いうちに植えて、水を切らさない工夫をすれば、今年のような結果になるのかも知れません。
写真で追ってみると植え付け直後(15日)は、こんなでした。

植えてから3日目。ちょっと成長が速いなという感じ。

そして10日目。これはすごい。いくら何でも植えてから10日目でこんなに成長するなんて!

そしてこれが昨日、つまり植えてから22日目のハクサイです。気温がだいぶ下がりモンシロチョウが少なくなってきたこと、そしてアオムシが多少食べたところでハクサイの生育にはほとんど影響がない大きさになったことから、防虫ネットは外してしまいました。しかし20日あまりでここまでハクサイが育つとは!誰がみてもびっくりする成長ぶりで、もう芯が立ち始めています。

それにマルチシートの効果なのか。ハクサイの大敵ヨトウムシの被害は一切見られず、せいぜいバッタが食べている程度。昨年までのヨトウムシ対策の苦労はなんだったのか、と言いたくなるような結果です。ふだんは土の中に生息して、野菜の成長を感知して活動を始めるヨトウムシの行動をマルチシートが防いでいるようです。

1週間前に、この隣に10株ほどハクサイの苗を追加し、キャベツも植えました。10月に入って気温が下がり始めたせいか、こちらはごくごく普通の生育状況です。隣に大きなハクサイがのぞいていますが、いつになったらこれに追いつくのか。こちらは小さいので、しばらくアオムシの被害を避けるため、防虫ネットをかけてあります。

そしてローゼル。これも旺盛な成長を見せています。花が終わり実が大きくなってきたので、収穫が近づいているのかもしれません。

野菜づくりは、結局天気次第。あらためてお天道様の威力の大きさを感じています。比較的寒いところが好きなハクサイも雨と気温に恵まれれば、驚くような成長を示すということです。問題は、キムチにしたときどうかということ。水ぶくれしているかも知れないので、キムチをつくるときは、塩漬けする前にいつもより時間をかけて陰干しする必要があるかもしれません。と気の早いことを書いていますが、生き物相手の世界は、まだまだ紆余曲折がありますので、油断大敵です。




‐きょうの一枚 アワとソバ
田舎の義弟の畑で育つ、見事なソバとアワです。猫のひげの先でつついたような狭いわが家の畑。もう少し広ければ、こんなものを育ててみたいと思うのですが。