常緑ヤマボウシのジャム

わが家の畑で丸10年を迎えた常緑ヤマボウシ。今年も、6月には白い苞が花のように開き青空に映えて、じつに見事でした。まさに畑のシンボルツリーです。

中国崑崙地方が原産地とされるこの木は冬、落葉せず一年中葉をつけているので「常緑ヤマボウシ」と呼ばれるのですが、ネットで検索すると「ホンコンエンシス」という名前もヒットします。学名の Cornus hongkongensisにちなんだものです。
最近その実が赤くなってきました。おどろくほど数が少ない。ほとんどが自然落下してしまったのです。これではジャムづくりどころではない、と感じるほどでした。

それでも土曜日、苦労して収穫したところ約400g。見かけはそれほどでもないが、内部は黄色に塾していて結構甘い。

鍋に入れて砂糖(240g)を加え、しばらく置くと水があがってくるので、実をつぶします。

これを濾して、外皮と種子をとりだし、煮詰めるとジャムのできあがりです。

400gから外皮と種子を差し引いて、できあがりは、せいぜい250cc。あえて言えば芋きんとんのような味。

ところで、こちらは市内で見つけた在来種。玄関先で、高さ1.5mほどの木に大きな実がなっていました。こんなに大きい実がなるといいな。

こちらは7年前に箱根で見つけた在来種のヤマボウシ。枝もたわわに実がなっていました。これなら売るほどのジャムができるに違いない。

例年なら、ヤマボウシの実の収穫は10月中旬。ちょうど同じ時期に熟れてくる富有柿までもう、甘くなってきたし、スイフヨウの花も早いような気がする。家庭菜園を始めて14年。いままで経験したことがないほどの秋の早さです。
ちょっと大げさかもしれないけれど…、こうした天候異変が、自然力というか、お天道様のご機嫌に依存する野菜づくりにどういう影響が出てくるのか。たとえばネットをきちっとかけてなかったハクサイには、ヤサイゾウムシの幼虫が見つかったというし…。いつもなら相当寒くなってから見つかる虫なのに。と、ちょっと変なことが多いように感じます。


  • 初めての蝶 

わが家の畑であまり見かけない蝶がいました。初めて見た黒いアゲハ。初めての蝶は、アカボシゴマダラに続き2種類目ということになります。