土のなかの伏兵

伏兵の意味を調べると、「不意を襲うために待ち伏せしている軍勢」とある。植えて10日足らずで、2本目の白菜が根を切られる被害を受けて、頭に浮かんだのがこの二文字。

掘り取ってみると、細根がほとんどなくなっている。植栽し翌日に枯れた1本目は軸をぷつりと切られていたのに、今回の株は細根を食べられている。十分に水を吸収できずに枯れてしまったらしい。

植栽地の土の中を丁寧に探したら、コガネムシの幼虫が出てきた。ぼんやりとしたオレンジ色の光がその頭。

いわゆるネキリムシと呼ばれる幼虫には、ヨトウムシとコガネムシがいる。ヨトウムシ(虫の嫌いな方は、クリックしないことをお薦めしますが、ここに写真があります)は地上に出てきて地際より上のところを食べるのに対して、コガネムシは土中の根を食べる。コガネムシと恰好が似ていても、カナブンやハナムギリの幼虫は根を食べることはないと聞く。

ハクサイの栽培を始めて、10年ほどになるが、コガネムシの被害は初めて。たしかここにはソラマメとスナップエンドウを植えており、収穫後に生垣のセイヨウカナメモチの剪定枝をひと月ほど置いていた。そこにコガネムシが産卵したのかも知れない。伏兵というよりこちらの油断が原因でした!
それでも、けさ見ると、ハクサイは順調に成長していて、1週間前に植え替えた苗(手前の右端)も周りと差がないほどの成長ぶり。

根さえ切られなければ、防虫ネットとマルチシートの効果で葉はまったくの無傷です。

ほかの野菜、ダイコンはいつもより成績がいいみたい。防虫ネットははずしました。これからカブラハバチやアオムシが少し発生するかも知れないが、致命的な被害にはならないので、心配はいらない。

ニンジンやわさび菜、カブ、赤軸ホウレンソウなども、いい感じ。すっかり畑は秋の気配になりました。

桃の木の下のヒガンバナも満開。

一昨年、ブログ仲間のmiyotyaさんに頂いたローゼルの花も咲き始めました。どういうわけか、昨年まではピンク色だったが、今年の花は黄色が入っているように感じる。昨年畑でとれた種子なので、オクラの花粉でも影響したのか。




‐きょうの1枚 スイフヨウの花
スイフヨウの花も咲き始めた。朝いちは純白なのに、陽を浴びると色がつき始めて、一夜明けるとすっかりピンクに染まるのが、この花の特徴です。