ヤマボウシのジャム、二回目のローゼルジャム

久しぶりに雲ひとつない晴天になりました。それにしても一年に台風が30回近くも発生するなんて、今年の天候は、やはり尋常ではありません。しかも発生場所とコースが変化して、かつて台風銀座と呼ばれていた私の田舎も、すっかり形無し!もちろん余計なものは来ないに越したことはありません。
ところで、今年は常緑ヤマボウシの実がとれたので、久しぶりにジャムをつくってみました。この木は、2004年の暮れに熊本の植木屋さんを訪ねたとき、話のタネにということで1本頂いて来て翌春に植えたもの。成長が早くて、頂上を時々剪定していますが、高さは4m前後になりました。これが、今年6月の状態。これを見て豊作を期待しない人はいないでしょう!

しかし、秋の様子はこんなもの。ほとんどの実が赤くならないで落果してしまったのです。理由は?ヤマボウシに聞いてみたいものですが、今月14日の収穫は、600gほど。

これを綺麗に水洗いして鍋に入れ、300gの砂糖を加え実をつぶして、しばらく置くと果汁が出てきます。

これを金ざるで濾して、果皮と5〜6ミリほどの大きさの種子を取り除く。

あとはゆっくり煮詰めて、とろみが出てきたらレモン汁を少し加えるだけ。できあがりは、これだけでした。芋羊羹みたいな味わいのジャムの出来上がりです。ここに、2年前の記録があります。

次は二回めのローゼルジャムづくりです。前回の反省にたって、改善したのは2点。まずローゼルの苞とがくを外すとき、指の爪が痛くなることがあります。そこでナイフか包丁で、実を支える軸とがくの付け根をくるりっと切れ目を入れてから、剥いてみました。ほんのちょっとしたことですが、これでだいぶ楽になりました。
ふたつめは、意見が分かれるかも知れません。前回つくったジャムには、苞の筋と先端部の固いところが残り、食べたときこのことが少し気になりました。原因は、開花から時間がたちすぎて堅くなりすぎた実を使ったため、苞の筋が煮溶けないせいです。そこで苞とがくに、少し水を加えてミキサーで軽く粉砕した上でジャムにしてみました。

これで筋などが気にならない、滑らかなジャムができました。しかし、前回の作り方がいいか、今回のやり方がいいか。滑らかすぎるより、ちょっと質感のある方がいいという意見もあります。ささやかなことですが、好み次第というところでしょうか。


  • きょうの一枚 野菜の容姿

けさのNHKの野菜の時間で、葉姿、つまり野菜の容姿がとりあげられました。いまわが家の畑で育つ、容姿の美しい野菜は何か?ハクサイ、ホウレンソウ、ニンニク、赤軸ダイコン、サントウサイ、カブなど。どれも元気に育つ野菜は、それ自体が美しいのですが、その中から、このスイスチャードを選んでみました。地中海沿岸の原産だとか言われるホウレンソウの仲間の野菜です

古くから、フダンソウと呼ばれる緑色の品種がありました。フダンソウの語源は、「不断草」、つまり、いち年中栽培できる野菜ということのようです。
せっかくなので、栄養豊富なスイスチャードをオリーブオイルで炒めて、自家製の干し柿、ニンニク、唐辛子味噌と和風だしを加えてつくった自己流のソースで味つけしてみました。見た目もいいし、味もなかなか!次回は、干し柿のかわりに、酸味の強いローゼルジャムを使ったらどうかと楽しみにしています。ローゼルジャムの美味しさにひかれて、種子がほしいという申し出が何人か、あるようです。ひょっとしたらスイスチャードの栽培も広がるかも知れません。