ヤマボウシの花

今年はどうなるのか、心配させた畑のヤマボウシですが、6月初めから開花が始まり、その後約一ヶ月あまり見事な姿を見せてくれました。心配の理由は、昨年9月に大発生したオオミズアオという蛾の幼虫の被害。幼虫がこの木の秋芽をほとんど食べてしまったのです。
これが咲き始めの頃。昨年より1週間程度遅いかなという感じ。(6月3日)

ところが盛りを迎えるとふだんの様子になりひと安心。(6月17日〜19日)


この花、じつは苞(ほう)といって葉が変形したもの。いつも書きますが、実際の花は苞の中心部の緑色の玉を構成している小さな粒々です。

この木は、各地の山野でふつうに見られるヤマボウシ(ミズキ科)の仲間。あちらは落葉樹でこちらは常緑樹だということから常緑ヤマボウシと呼ばれたり、Cornus hongkongensisという学名にちなんでホンコンエンシスとも呼ばれたりする。あるいは月光と呼ばれることもある、そのわけは不明ですが。

それに、明治の終わりごろ日本からアメリカに贈った桜の木のお返しとして、先方から日本に贈られたハナミズキも植物分類学的には同じミズキ科。一見したところ花の形や雰囲気が似ていますが、こちらは「君と好きな人が100年続きますように」(ハナミズキ 作詞:一青窈)と歌われたり、8月には同じ題名の映画までできるというかなりメジャーな存在。
なのに、こちらはせいぜいわが家の畑のシンボルツリー…。でもいまは何が起きるかわからない時代、そのうち脚光を浴びることがあるかも知れません。「月光」とアルテミス(月の女神)という組み合わせもありますから…。そのわけはここにありますが、虫の嫌いな方はクリックしない方が賢明かも。

20日も過ぎると、いよいよ本物の花の開花です。小さな雌しべと雄しべが現れ、その後花たく(花の下の部分)が成長を始め、秋にはイチゴのような大きな実がなります。昨年は自然落果で数が減り、さらにどういうわけか、成熟の途中でひび割れて落ちてしまった。今年はどうなるのか。二度目のジャムの材料がとれるか。
いまのところ、オオミズアオの姿もない。天のみぞ知る世界です。

  • きょうの一枚  梅雨の晴れ間

ヤマボウシの花が終わるとムクゲの花が咲き始め、いよいよわが家の畑にも本格的な夏がやってきます。真ん中はシマトネリコ。のびのびと育っています。


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