ローゼルのジャム

2週間ほど前に撮ったこの写真を見て、今年の花は色が薄いと先走って書いたけど、やはりお天道様の陽ざしが少ないせいでした。この種を頂いたブログ仲間のmiyotyaさんの助言の通りでした。

最近は、晴天に恵まれて、すっかり艶やかなローゼル色。なかなかでしょう。

栽培を始めて、今年で3年目。4年目のような気がしたが勘違いでした。栽培方法もすっかり板について、今年はイヌマキの生垣の前に植えたので、日当たりがどうか、心配したのですが、いま最盛期を迎えています。花は枝の下の蕾から咲き始め、毎日1個ずつ先端に向かって咲いて行きます。枝の先端まで開花したら、ローゼルの季節も終わり、というわけです。

もとは沖縄などで栽培されていた植物ですが、ここらでも栽培が広がりを見せています。その原因のひとつは、女性を引き付ける、色鮮やかで甘酸っぱいジャムでしょう。ガクをかじってみると酸っぱい。ここにありますが、昨年12月九州からの帰りの飛行機の機内誌で見つけたローゼルのガクの塩漬け。なるほど、これなら塩漬けにもするな、と思わせる味でした。

先週、わが家では第1回のジャムをつくりました。今年注意したことは、あまり固くなった実を使わないこと。固すぎる実を使うと、ジャムにしたとき繊維が残るのです。細かいことですが、できれば見るからに滑らかなジャムをつくりたい。といって、去年のようにミキサーにかけると、あまりにもきめが細かくなって、ジャムらしさが失われるのです。ということで、取り入れた実はこんなでした。

ガクをはずすとき、油断すると爪を痛くすることがある。わが家ではなり口の部分に、クルッと切れ目をいれてからガクをはずします。芯抜きの道具とかあるようですが、この方法で作業がずいぶん楽になります。なり口の周りの切れ込み、写真ではわかりにくいかも知れません。

はずしたガク200gを鍋にいれ、同量の水を加えてからコンロに火をいれます。ここからは、もっぱら(*^_^*)の手の内。

たちまちガクがとろけはじめますので、好みで7割から8割の砂糖を加えてさらに温める。

と、瞬く間にガクが溶けジャム状態になります。

ガクがすっかり溶け、固まりがなくなり、粘りが出てきたら、レモン半個を絞りいれて(リンゴ酢でもいいようです)、一丁上がり!

あまり固くない、若いガクを使ったせいか、ガクがとろける段階でオクラを混ぜているような、糸を引く状態がみられたのは、特記事項です。まぁ、オクラの妹みたいな植物ですから、それもそうかな、という気がしますが、発見でした。


スイフヨウの華麗さが目につく季節。朝は清楚な白色の花が、日中の陽ざしを浴びて夕方には色づき、翌朝は朱に染まる。酔っ払いの顔が酒のせいで赤くなることにちなんだ「酔芙蓉」という学名。植物学の専門家もなかなかなチャーミングなネーミングをしたものです。その葉は、ヤガ科のフタトリコヤガという蛾の幼虫の大好物!虫の写真は控えます。