カマキリ一人旅

カマキリが防虫ネットの上を歩いていました。逆光で撮ったため、荒野の一人旅という雰囲気。

昨年の秋、確認された生垣のカマキリの巣は5個。5月に入り、気候が良くなってきたので、次々とカマキリのbabyが誕生します。注意して観察するとこんな風に群がっているのが見つかる。そのうち畑の野菜にアオムシが増えるので、おおいに食べてほしい。

カマキリの卵と書いたけれど、正しくは卵鞘(らんしょう)。カマキリのメスは北風が吹き始めると、発砲スチロールのような構造の容器をつくりその中に産卵する。孵化したカマキリのbabyは、薄膜でできた脱出用の袋に包まれて卵鞘の外に出てくる。写真はカマキリの子どもたちの近くで、風に揺れる脱出用の袋。運悪く脱出に失敗したbabyもいたようだ。

運が悪いと言えばこちらも。せっかく誕生したのに、ハエトリグモに食べられていた。自然の掟は厳しいな、と感じる瞬間。

シマトネリコにも卵が。今年は久しぶりにカマキリの多い年になるかも知れません。

昆虫の活動が活発になり、キボシアシナガバチの小さな巣が見つかりました。成虫がしっかり守っており、巣のなかには小さな卵が生みつけられています。孵化するまでどのくらいの時間がかかるのか。

気温上昇とともに、活発に行動する昆虫の種類が増えてくるので、楽しみです。



ーきょうの一枚  ジャーマンアイリス
どの色のアイリスが好きか。人それぞれです。畑には7色あるが、紫の花の開花が一番遅いようです。やはり、この色が一番かな。