クサカゲロウの卵塊

今年は、クサカゲロウの卵塊が多い。どういうわけか、フェンネルに何か所も生みつけられています。写真の中央に見える、細い糸の先についた白い粒々がそうです。

今週初めには、トマトの実に産み付けられているのを見つけました。

この卵を拡大して撮影したことがあります。5年前の10月のことです。上の写真だと、うっかり見逃しがちですが、こうして見ると、明らかに昆虫の卵だと感じます。

これを家に持ち帰り、飼育箱に入れておいたら、クサカゲロウの幼虫が誕生しました。当然、1ミリ足らずの小さな命です。虫の嫌いな方にとっては、少し気持ちが悪いと感じるかも知れません。

アブラムシを食べる益虫ですが、これが成虫。紫色のスイートピーの花にとまっているのを撮りました。3年前の5月初めのことです。源氏物語に源氏の子、薫が宇治の姫君たちのことが忘れられず、夕暮れにはかなげに飛び交うカゲロウをながめながら、姫君を追想するという場面があるそうです。こうして見ると、たしかにはかなく美しい虫です。

カゲロウは40種類もいるというのですが、薫がながめたカゲロウは、はたしてどういう種類なのかわかりません。わが家の菜園でクサカゲロウの成虫が見られるのはこれからです。



フェンネルで見つけたテントウムシの卵塊。黄色い粒々が並んでいます。こちらもアブラムシが餌。いつもはアブラムシが発生しやすいムクゲの小枝などに産み付けられます。フェンネルには、アブラムシは少ないのに、どうして?

これが、ムクゲに産み付けられた卵。アブラムシの卵も、産み付けられた直後は鮮やかな黄色。昆虫にとり、黄色は特別の色みたい。