花の形

乾燥気味だったので、昨日の恵みの雨を受けて、植物はここぞとばかりに枝や葉を伸ばしている。アスパラの古株は、ことしは大きな芽を10本ほど出して楽しませてくれました。次々と伸びる芽をすべて食べてしまうと、光合成ができなくて衰退してしまう。そこで2本の芽は育てることにしたら、80cmほどに伸びてきてきました。

アスパラは、植物学的にはクロンキスト体系によると「ユリ科」に分類される。最近広まってきた分子系統学によるAPG植物分類体系では、「クサスギカズラ科」。雌雄異株だが、栽培されるのは収量の多い雄株で、たまに雌株が含まれる。
上の写真の芽が開花するには、まだしばらく時間がかかるが、そのうち伸びて可愛い花を咲かせてくれるはず。ほっそりした花の中心に雄蕊がのぞく雄花。

ふっくらとした外形で、雌蕊をつけた子房がのぞく雌花。

こんな写真を撮りながら、のんびり過ごせる小さな家庭菜園。狭さは一向に気になりません。
こちらは柿の花。つい見逃しがちです。たしかに、秋空に映える赤い実に比べれば地味。地味というのは可愛そうだが、それ以上の表現が見当たらない。ここに植えて2年目の渋柿。富有柿があるのに、干し柿がつくりたいと昨年の春植えたばかりです。どんな実をならせるのか楽しみにしています。

こちらは、畑のシンボルツリーの常緑ヤマボウシ。5mほどの高さになり、ようやく苞が伸びて、いわゆる開花状態が近づいてきました。

今月中には一斉に開花し、壮観な姿を見せてくれることでしょう。 

生き残るために、それぞれの植物が守ってきた花の形。細かく観察して、さらに図鑑を調べたりすると、色んなドラマが見えてきます。

  • きょうの一枚 ズッキーニの花

カボチャ(ウリ科)の兄弟というだけに、そっくりの花を咲かせました。これは雌花。雌雄同株、そのうち雄花が咲きます。