45年ぶりの大雪、なごり雪?

新年が明けてみたら、今年の春はどちらかと言えば暖か。立春だ過ぎたというのに、関東の平地で20cmもの積雪があるなんて予報を誰が信じるでしょう。なんて甘いことを考えていたら、きのうはひどい目に会いました。この日は、珍しく夕方まで仕事。前日から新木場駅の近くの木材合板博物館をお借りして、講習会を開いていたのです。

朝は、芝や植えこみの上が、うっすらと白くなる程度の雪。ところが現地は海に近く、高層のビルが並んでいるせいでしょうか、昼前には雪と風が強くなり、見る見るうちに吹雪が吹き荒れて、まるで北国の街みたい。予定を簡単に切り上げられない事情があって、終了は16時半。そして、すべての片付けを終えたのが17時半。
新木場駅に着くと、いつもの京葉線が強風で運転見合わせ。何だか、悪い予感。都内の交通網は、とても便利にできていて、何もなければそれでいいのが。便利の裏返しは不便。都会ということころは、こうした天候異変に弱い。それに今回のような場合、時間が遅くなるほど事態が深刻になってゆく傾向があります。それでも、有楽町線が動いているようなので、これで帰ることにしました。ところが、新御徒町で降りて、つくばエクスプレスのホームに向かうと、こちらもポイント凍結だかで運転見合わせ。運転再開の見通しが立たないとの情報。あとは省略しますが、ようやく19時ごろに乗ったつくばエクスプレスは、4駅ほど走ったところで立ち往生。このあと、ちょろちょろっと走っては停車の繰り返しで、ほとんど車内に缶詰め状態で、最寄駅にたどり着いたのが、明け方の3時。ところが、今度はタクシーがいない。…。といった具合で、ようやくタクシーで帰宅できたのは、とうとう朝の4時半でした。都心で27cmというから、ここだともっと深い。

車を降りると、柔らかい雪が積もっていて、ズブズブと靴が雪に潜り込むと言った具合。風呂を沸かして冷えた体を温め、暖かいスープを飲んで、ベッドに入ったのが5時15分。
8時過ぎに起きて外を見ると、近隣の皆さんが駐車場の雪かきをしているので、それに参加。

愛車の後部(トランクの上)は、40cm以上の雪が乗っかっており、雪に埋もれていました。ひとつの敷地に、15台も車がおいてあるので、そこから集めた雪をおかれた植木の根元は、たちまち雪でいっぱいに。たくさん降ったとはいえ、気温が上昇してきたため雪はシャーベット状態。おかげで駐車場は綺麗に片付きました。
それで、畑の様子を見にでかけました。こちらも、雪が厚く積もっていて、タマネギもハクサイも、何もかも雪の下。

オリーブの木やミカンの仲間のスイートスプリングが頭を出しているだけ。2週間前に落ち葉に米ぬか、乾燥鶏糞をいれた堆肥場も、すっかり雪に囲まれて、別世界のようです。今週末は大阪、この雪を始末するのは、早くて16日(日)。

米ぬかなどが発酵したせいか、先週測ったら57℃まで温度が上昇していました。

この雪が溶けたら、またかき回しておくことにしよう。何しろ、たくさんの米ぬかと鶏糞を入れたので、水を補給して、落ち葉と米ぬかをよく混ぜれば、どんどん発酵するでしょう。

そう、堆肥づくりの様子を記録しておこうと考えて写真をとっておいたのですが、つい手抜きしてしまった。



ーきょうの一枚 ビオラ
ビオラも雪の重さで傷んでいたけど、雪を払ってやるとこんな具合です。

この季節の名曲に、いるかが歌う「なごり雪」があります。作詞・作曲は、伊勢正三なごり雪は、もっと優しい雪のはずだが…。