堆肥の準備

自家製の堆肥が残り少なくなってきました。3年前に作ったものを使い続けてきたわけですからそれも当然です。来年3月のジャガイモ、そして夏野菜の植え付けを考えれば、本当は一年早く取りかかるべきでした。

堆肥の原料は落ち葉、そして米ぬか、乾燥鶏糞。しかし落ち葉に若干の問題がありました。ここにありますが、福島第一原発から200以上離れているのに、事故直後の風向きなどの影響で、ここらは法律に基づく「汚染状況重点調査地域」の指定を受けているのです。落ち葉のたまるような場所は空中放射線量も高い。現実に簡易測定器で測ると1時間当たり0.23マイクロシーベルト(μSv、地域指定のための基準値)を超えていました。このため昨年は公園の落ち葉を使うことを躊躇したのです。ところが春先から公園や小学校の校庭などの除染が行われました。そこで今年は公園の落ち葉を貰い畑に運びました。これでも3年前の半分くらいかな。

次は米ぬかですが、こちらにも問題がありました。以前は近くの精米所で簡単に手に入ったのに、最近は入手が難しい。米ぬかにはイノシトールと呼ぶ栄養成分が含まれており、ドリンク剤のメーカーは宮城県など東北の稲作地帯の米ぬかを使用してきたというのです。しかし東日本大震災の影響でコメづくりが減少し、東北の米ぬかが大幅に減少し、ここらの精米所の米ぬかまでその穴埋めに使われているというのです。どこまで本当なのか?お隣のAさんに教えて貰ったりしながらあちこち走り回り、ようやく日曜日に必要量を確保できました。
乾燥鶏糞の入手は、簡単なので、これでようやく堆肥づくりの準備ができたというわけです。3年前の堆肥づくりに使った落ち葉は4年前のもの。落ち葉を集めてから堆肥ができるまで4年かかるというわけです。念のため測定器で落ち葉の放射線量を測ると、測り方によって0.2マイクロシーベルト(μSv)と少し高めの数値が出ましたが、これならたぶん問題なしです。

その堆肥を使い白菜を育ててキムチをつくるわけですから、われながら何と気の長い話でしょう!しかも、無農薬で害虫と闘いながら!
今朝は、その白菜をとりに畑に向かいました。週末にキムチをつくるためです。前にも書きましたが、今年の白菜は大きい。外葉を落として、4キロの重さのものを2個、3キロのものを1個収穫。

綺麗に水洗いしたらこんなに輝いています。この状態で包丁をあてると、パリパリと割れてしまうので、夕方まで放置し少ししんなりしたら二つ割にして、明日の朝全体を6から8等分して、夕方まで陰干しします。

ここに、COOKPADに投稿したキムチのレシピがあります。

明日の夕方それをひと晩塩漬けして…、ホント気の長い話です。もちろん、実際にこれらの作業は妻の担当です。7年目を迎えたわが家のキムチづくり。試行錯誤を重ねてきましたが、少しずつ改善され、今年はそこそこの味のキムチができました。最近わかったことは、細引きの唐辛子の選定が肝心だということ。今年3回目の作業でそれが証明されるはずです。
ところで福岡の友人。そう呼んでいいのでしょうか。学生時代に4年間、同じ下宿で過ごした方。いまは大牟田で病院の院長先生をしていますが、彼から珍しい柿が届いたのです。

そえられていた手紙には、こうありました。
柿を送ります。「正月」(当地では小春柿とか霜柿といっております)という品種です。正月過ぎまで保存が効くという意味のようですが、最晩生の柿です。幾度か霜にあって、クリスマス近くになり柔らかくなりかけた頃が一番旨くなります。…。
あとは要約すると、「ヘタの周りなどにシブを残すことがあることから、不完全甘柿に分類されていて市場性がないので店には出回らない。富有柿などは完全甘柿というんだそうで、こちらは甘いばかりで旨さがない。不完全甘柿には旨さがある・・・人間でもひと癖あるヤツの方が面白みがあるのに似ている、という意味のことが書かれていました。ひと癖あるヤツの方が面白みがあるとは、なかなか意味深で味な表現です。
さっそく、きのうの朝のデザートにふたつ割にして、スプーンですくって食べてみました。たしかに甘い、そして味がある。見かけは良くないが。

今朝はアボカドと一緒に、フォークでつついて食べました。アボカドとの相性がいいですね。

今年もたくさんの実をつけた富有柿があるのに、わざわざ干し柿をつくりたくて渋柿を1本植えたほどの柿好きの妻と私。当分は糖分が気になるけど、この柿が朝の楽しみです。ごちそうさん

  • けさの一枚 ソラマメ

畑のソラマメは、少し霜が降りて、こんな状態です。日が出て気温が上昇すると霜がとけて何事もなかったように回復するはずです。