野菜の混植

せまい畑を効率的に使うために細かく区画する。もちろん家族二人分が基本だから、その区画も小さい。これはカブで…。

こちらは、ルッコラです。

今年は新しい試みが始まりました。それはいろんな野菜を混ぜて植えること。いわゆる混植です。
次の写真はインゲンとスイスチャード。なんだか、両方とも生き生きしているように見える。これは気のせいか?いつもの年だと、インゲンににもフダンソウにも、それぞれアブラムシが大発生しているころ。今年は、ムクゲやグミなどの樹木には、アブラムシが大発生したのに、これらの野菜に発生していない。これは混植の効果なのか。まだ断定するには早すぎるかも知れません。天候のせいかも知れない。しばらく観察が必要です!

こちらは、キュウリの周りに植えたサニーレタス。これもいつもより輝いて見える。

これはナスとフダンソウ、韓国トウガラシにオクラ。

miyotyaさんに種を頂き、今年2年目のローゼルも畑の隅で育っていますが、これも見方によれば混植か?

こちらは、米ナスとわさび菜。こんな状態を混植と呼ぶのかは別にして、こぼれ種が発芽した状態に似て、それぞれが元気いっぱいに見える。

なぜ、こんなことを始めたのか。それはこちらが意図して植えた野菜の周りに、前シーズンのこぼれ種から発生した野菜の元気に気づいたこと、それと混植で狭い畑が有効活用できそうな気がしたこと。ホントに効率いいかは、いろんな考え方がありそう。
たしか畑を耕したり、雑草を抜いたりしないで野菜をつくる「自然農法」という考え方がある。隣の畑はまさに自然農法。じつは耕してエダマメを植えたのだが、忙しくて手入れができていないだけ…。

ここのエダマメには、エサキモンキツノカメムシという名の背中に、かわいいハートマークのついたカメムシまで増殖中。これからカメムシは莢に針を刺して、豆の汁を吸い始める。

たしかに、1種類の野菜を一斉に植えるモノカルチュアは効率がいいが、病虫害に弱いといわれる。野菜も、原産地では野生種は雑草の中で育っていたはずなので、どちらかといえば混植の方がそれに近いのかも知れない…。農薬を使用しない、難しい野菜づくりを楽しむScientific Farmerには、また新しい試みが始まりました。実際は奥さんですが。

  • きょうの一枚 ジャガイモ

ジャガイモの枝葉が枯れてきたので、1株だけ掘ってみました。細長い形の小さなメークインが8個。江戸時代に渡来し、ジャガタライモと呼ばれたジャガイモの別名は八升芋。これは1升の芋が8升になるというジャガイモの多収穫性に着目した呼び名ではないかと考えていますが、それを地でいくようなわが家のジャガイモ。お利口さん!わずか3か月で、1個(半個)の芋から8個の収穫。アダムスミスは、「国富論」でジャガイモの栽培を奨励する考えを示しているというのも無理からぬことだと感じます。