エダマメの害虫

たいしたイベントがないので更新が途切れていましたが、これだけは記録に残しておきたいことがあります。それはエダマメの害虫のこと。
今年のエダマメは、7,8月に収穫する種類、そして秋どりのものと2回栽培しました。夏にくらべ、秋どりは被害が少ないだろうと考えたのですが、これがまったく逆の結果で、秋どりのエダマメに大きな被害がでました。
わが家の畑で、秋のエダマメに発生した害虫は、まずホソヘリカメムシでした。これはカメムシの仲間で、口吻と呼ばれる針をさして莢の汁を吸う。被害を受けた莢は、変形してしまい、実が入りません。
写真はその幼虫。少しお尻が大きいが、大きな蟻に似ており間違いやすい。

成長した成虫はこちら。体長2センチほどの細長い形をしていて、さわっても悪臭は出さない。

それからオンブバッタ。今年はどういうわけかこれが多かった。白菜の外葉も、ずいぶんとこれに食べられたのですが、完全無農薬栽培が結果的には虫の増加を招くのかも知れません。

こちらもカメムシの仲間。秋どりのエダマメの花が咲く頃から増え始めたマルカメムシ。5,6ミリと体は小さく、歩き方にも愛嬌があるが、うっかりさわると臭いにおいを出す。

これらの害虫のなかで、エダマメの最大の害虫はシロイチモンジマダラメイガという害虫です。この害虫は、毎年7〜8月に収穫するエダマメに致命的な被害を与えるのです。この写真でエダマメの莢のところどころに見える黒い点が被害の痕。莢がねじれたりしているものがありますが、これはカメムシのせいではないかと疑っています。

こんな風に小さな穴から虫の糞が出ている。

これを縦に切ると、そのなかは黒くなっており、莢のなかには幼虫が入るのです。

この写真のように、幼虫は莢の中で柔らかい豆を食べながら成長するのです。

夏に収穫するエダマメに比べ、秋どりの品種は豆の数が比較にならないほど多くて美味しいのに、この蛾の被害が大きくてとても残念な思いをしました。

この虫をどう防ぐか。エダマメの紫の花が咲く頃が、シロイチモンジマダラメイガの産卵期。したがって成虫が飛来して産卵するのを避けることで被害を防ぐことができそうです。
今年までは、エダマメの虫害に対しては、まったくの無防備でしたが、来年は防虫ネットをかけてみたい。きょう書いた害虫のほとんどは、この方法で被害の発生を防ぐことができるのではないかと考えています。来年はぜひとも、この経験を生かして、食べきれないほどのエダマメを収穫してみたいものです。

  • きょうの一枚 白菜の塩漬け

今年はハクサイの生育が順調で、3個、役0キロの白菜を4%の塩で一昼夜つけました。このまま食べても旨いが、これからキムチをつくります。