キムチの季節

早いもので、わが家のキムチづくりは今年で6年目。畑で育つ白菜をどう食べるか。それならキムチでも作ってみようかということで始まったキムチづくりでした。最初はネットで見つけたレシピをもとに手探りの状態でつくった。キムチができあがってみると、白菜の白と唐辛子の赤、ニラの緑の取り合わせが綺麗でとても旨そうな出来上がり。思わず心のなかで「うわー」と歓声を上げたものです。
はたして味はどうか…。とにかく辛かった。唐辛子の本格的な辛さに慣れていなかったこともありましたが。いま当時の写真を見ると、ハクサイがとても大きいことに驚く。そういえば、たしか1個4キロほどのものもあった。このため葉先を曲げないでタッパーに入れてある。

今年のキムチはどうか。先週16日午後につくりましたが。6年前と比較するため、まず出来上がりの写真から。今年のハクサイも大きいものは3キロ以上あって、ここ数年の中では大きいのがとれました。しかし写真のせいかスマートに見えます。折りたたんでタッパーに入れてあるせいかも知れません。

そうした外見もさることながら大切なのは味です。じつは、今年はこれまでで一番旨いヤンニョンができたのです。こういうのを旨いというんでしょうね。これまでのも美味しかったが、今回は旨い。感激です。

ヤンニョンの材料は、唐辛子 粗挽き200g、細引き100g、あみ塩辛 350g、ニンニク200g、リンゴ2個、ショウガ1個(3cm)のすりおろし、きざみ昆布、ハチミツ80g、砂糖80gを大鍋のだし汁1.7リットルにいれて、かき混ぜて…。材料は6年前とほとんぞ変わらず、多少何かが違うとすれば、昨年の反省を踏まえて唐辛子の量を増やしたこと。
一昨年が辛すぎたこと、市内で開かれたキムチ教室に参加したところわが家の唐辛子の量は多いと感じたことから、昨年は唐辛子の量を少なくした。しかし唐辛子の量を減らしてわかったことがあります。それは唐辛子の量の多少にかかわらず、つくりたてのキムチを食べて感じる辛さはあまり変わらないこと。ただ唐辛子が少ないと、時間がたつにつれてキムチの味が弱くなってくるように感じるのです。それで今年は、昨年の唐辛子の量よりはかなり多めにしました。

唐辛子からハチミツ、砂糖を加え、これにダイコン1/2本、ニンジン1本の千切りと、ニラ1.5束をいれて、よく混ぜ合わせればヤンニョンのできあがりなのですが、それをする前に総選挙の投票をしていないことを思い出して作業を中断。近くの小学校に投票に出かけたのです。

中断した時間は40分くらいでしょうか。帰ってきてダイコン、ニンジンなどを混ぜて完成したヤンニョンの味を見てびっくり…。先ほど書いたようにとても旨いのです。ヤンニョンが水っぽくならないように、ダイコンの千切りの水分は軽く絞りましたが、これがヤンニョンが旨い理由だとは思えません。材料はこれまでとほぼ同じなのに!どうして?謎です。中断したことで、ヤンニョンの素材が反応して旨くなるということがあるのでしょうか?だとすれば、どこのレシピ本にもないことを偶然に発見したことになります。
全体の作業の大きな流れは、ハクサイの収穫は12月13日で、3個9.6キロ。これを一日天日干しして14日夕方に塩4%(約380g)で塩漬けに。16日夕方キムチづくりということですが、ここらの手順もほぼ例年どおりです。

ヤンニョンにつけ込んだハクサイは、一晩過ぎると水分が出ます。いつから食べることができるのか。好みの問題もありますが、3,4日もたてば大丈夫。わが家でもさっそく味見していますが、これがなんとできたてのヤンニョンの味に比べると、味が薄めでした。あの感激もどこへやら。こんなはずではなかったといくら首をかしげても、ちょっとヤンニョンの味とは違う。
たぶんハクサイから出た水分で味が薄まったのではないか。今年はハクサイは水分が多かった?それとだしの水の量1.7リットルがどうだったのか。次回は少し減らして固めのヤンニョンをつくってみることにします。写真右は、前回のヤンニョンの残りで、これはいまでも旨い。これに比べればキムチは少し物足りない…のだ。

ということで、6年が過ぎても、まだ満足できるキムチの味に到達していない。自然素材を使う食べ物を美味しく仕上げるのはなかなか難しい。こうなれば、本場韓国のキムチづくりをのぞきに行く必要があるのでは!ただ、こちらも家庭で味が違うし、年によって味が違うこともあるという。まだまだ試行錯誤は続きます。


ーきょうの一枚 梅の蕾
きょうは比較的暖かでした。もう蕾は膨らみはじめていました。