王女の首飾り

大雨の被害が出たところもありますが、ここらは久しぶりのしっかりした雨。野菜には良いお湿りになりました。ニンジンと同じセリ科のフェンネルはたくさんの花をつけています。

セリ科なので、キアゲハの幼虫が10頭ほど育っていますが、ブチヒゲカメムシもここが好きなようです。蜜でも吸っているのか。どこか所在なげ!

それもそのはず。この昆虫は、本当は生育中のエダマメが大好き。しかし防虫ネットをかけてあるので、手が出ない。

ネットの中では、エダマメの莢がどんどん成長している。花が咲いてから、ここまで20日ほど。カメムシは、いくら悔しがっても、ネットの中に潜り込むのは難しい。昆虫の生態を知って、一歩先回りの安全・安心の野菜づくりを目指す“Scientific farmer”の本領発揮です。

なにしろ、一昨年まで大きな被害を受けてきたのに、昨年はこの方法でただの1個も被害を受けなかった。ダイズ子実汚斑病という病気を引き起こすカメムシの仲間。ネット情報によれば、京都で採集されたブチヒゲカメムシの成虫16頭のうち、7頭は問題の菌をもっていたという。写真のホソヘリカメムシは、保有率が80%を超えるというから驚き。この昆虫がエダマメにたくさん群がっていても、以前はそうした悪さをすると知らないので、見過ごしていた。

ということで防虫ネットのおかげで、あと10日もすれば、第1陣のエダマメを収穫できそうです。家庭菜園だからネットをかけることができるが、農家の経営規模でここまで手をかけることは難しそう。やはり農薬に頼らざるを得ないのかも。
さてタイトルの首飾りはこれのこと。古代ローマの王女でもこんな長い首飾りは無理かも。実際は気持ち悪いか。チョウか蛾の卵みたいですが、どんな幼虫が誕生するのか。胡蝶蘭の鉢植えに刺してある。

渋柿の木ではヤママユ科らしき蛾の蛹が育っている。どんな蛾が出てくるのか。

こちらは、ユズの木で見つけたナミアゲハの抜け殻。そういえば、2週間ほど前に、1頭だけ大きな幼虫がいたので、これが蛹になり羽化したのかも知れない。

畑では昆虫だけでなく、トマトやキュウリ、ナスなどの野菜も順調に育ち、暑い夏を好むオクラやローゼルの苗もそれらしくなってきました。

ーきょうの一枚 ゴマダラカミキリの成虫
プラムの枝を齧っていた。可愛いので、つい飼育箱の中で…。