続く少雨乾燥

最近雨が降らない。そこでわが家の畑に一番近い観測地点における最近の降水量を調べてみました。
この場合、自称Scientific Farmerとしては野菜栽培が前提。したがって「土がしっかり濡れて野菜が降水を感知するほどの雨」が大切なのですが、果たしてそれは何ミリなのか。植物の種類や根の深さ、土壌の性質によって違うので、その点は少し勉強してみることにして一応、「降水量10ミリ」という数値に着目して調べてみました。
すると10月の10ミリ以上の雨は、5日65.0ミリ、22日29.0ミリで月の合計120.0ミリ。11月は11日21.0ミリ、19日39.5ミリで月合計70.5ミリ。それが12月に入ると3日40.5ミリで月合計58.5ミリと更に減少し、12月10日以降は降水量ゼロの日が続き、それが昨日(1月7日)まで通算29日となっているのです。気象庁HPでは次のとおりです。
極端な乾燥は火事の元。火の取り扱いには気をつけたいものです。

                             
30日近くも降水ゼロで植物は枯れないことに感心してしまいますが、8、9、10月にたっぷりの雨が降ったこと、それに土壌の保水力、少雨乾燥に耐える植物の根や微生物との共生の仕組みがあるせいかも知れません。ルッコラに囲まれたソラマメなどは乾燥という言葉とは無関係なようです。でも伸びすぎたところを風に吹かれて散々な様子です。でも大丈夫、傷みの少ない元気な芽を育てますから。

この乾燥で野鳥たちも野菜は大好物。とくに安全・安心のうまい春キャベツとなるとたまりません。その被害を避けるため、防鳥ネットをかけました。ネット越しなので、写りがよくないがキャベツはとても元気!

いま畑で育つ野菜の中で、乾燥の影響を一番受けているのではないか、と見受けられるニンニク。かなり深刻な状態に見えますが、まぁ、しばらく様子を見ることにします。

どういうわけか。白菜の外葉の裏に、この季節には大発生するはずのダイコンアブラムシの姿が見えない。これも最近の雨不足が影響しているのでしょうか。

白菜で時々みかけるテントウムシ。餌のアブラムシが少ないので困っているのかも知れません。テントウムシは成虫で越冬するもののようです。

TV報道によれば、東北の秋田あたりは大変な雪を記録しているようで、友人からの今年の年賀状には、「大雪で除雪に苦労している」とか、「町の除雪予算を使い果たしたようだ」などのコメントが書かれていました。
「東北で大雪が降り、関東は連日の晴れ」。今年は典型的な西高東低の天気が続いています。野菜のためにも、東北の方々のためにも「早く関東に雪の降る日が来ないかな」と願いたくなります。関東で雪が降るのは、日本列島を覆う冬型の気圧配置が緩みいよいよ春が近づいてきたという、嬉しい兆しなのです。 

  • きょうの一枚 紅白梅

最近の気温は比較的高めで、畑の土が凍っているのは日陰の一部だけです。ベランダでは、盆栽仕立ての梅の花芽が膨らんできたので、室内に入れておいたら三分咲きほどになりました。左が紅白梅、右は白梅。いずれも数年前に頂いたものですが、毎年花と香りを楽しんでおります。感謝!