土壌消毒の効果

夏の暑さを利用して土壌の熱処理を行い、勢い込んでハクサイ、ダイコンを植えたものの、天候異変で出足をくじかれた無農薬栽培。でも、その後は植え替えた野菜の活着が進み、モンシロチョウも少なくなったので、思い切って防虫ネットをはずした。嬉しいことに、アオムシやオンブバッタの食痕が少し見られるだけで、ヨトウムシの被害はゼロ。土壌の熱処理の効果大です。

こちらは熱処理をしていない場所に植えたハクサイですが、いかにもあの虫の存在を予感させる大きな傷跡が見られます。

割り箸を使って、軽く根元の土を掘り返したら、丸まると太ったヨトウムシが見つかりました。しかし、まだ安心はできません。この時期に外葉を食べられてもそれほどの問題ではないのですが、ハクサイがかなり成長してから内部に侵入され食い荒らされると致命的な被害になります。11月下旬になって結球しかけたところで発生するかどうかが最大の関心事ということになります。

隣のキャベツにも大きな傷が。ここにも潜んでいるようだ。

こちらでも2頭発見。同じヨトウムシでも種類が違うのか、あるいは別の理由によるのか、は不明だが体の色がそれぞれ異なるところが興味深い。

土壌消毒したところと、そうでないところにハクサイを植えてみて両者の間に明らかな被害の差が出ている。夏の熱さを利用した土壌消毒は見事に成果を上げているということができます。小規模の家庭菜園だからできるということはあるにしても、この成功で鼻高々のScientific Farmerです。
残るはソラマメのアブラムシ対策。ルッコラがコンパニオンプラントとして、どのような効果を上げるか。昨シーズンの観察結果をヒントに、先行して種まきしたルッコラの区画の中にソラマメを種まきしてその効果を確認する予定です。

  • きょうの一枚 オンブバッタ

オスを背中に背負って、ひたすらキャベツを食べるオンブバッタのメスです。このバッタは小食のようで、いくら食べてもたいした被害にはならない。むしろオスを背中に背負っての健気な働き者ぶりを応援したくなります。