落花生の不思議

ょうは落ち葉を集める予定でしたが雨のため中止です。
振り返ってみると、先週は落花生を収穫したのに、すっかりここの寄生蜂に気をとられて根粒菌などのことを忘れていました。根粒菌は、マメ科などの植物の根に共生している菌のこと。落花生には、根粒菌と共生したり、子房柄と呼ばれる雌しべの根元の部分が伸びて、地中に刺さってその先に実をつけたりと、他の植物では見られない変わった習性があります。ということで、あらためて落花生の掘りとり直後の写真を見てみました。

花生の根に粒々のコブが見えますが、これが根粒でこの中にバクテリアが寄生しています。このバクテリアは落花生が光合成を行って生産する栄養分(ブドウ糖)を利用して増殖しますが、その過程で空中にある窒素を固定しアミノ酸たんぱく質の合成を行います。増殖したバクテリアはやがて植物に消化され、植物がたんぱく質を合成するのに使われるというわけです。ほかの植物の根にも寄生すればいいのに、なぜマメ科だけに寄生するのか、たぶん何かの理由があるんだと思います。

の写真で確認できたことがもう一つあります。それは落花生の莢(さや)は根にはつかず、雌しべの根元の子房柄と呼ばれる部分が根っこのように伸びて、その先につくということです。まぁ、当たり前といえばそれまでですが、ただ、この柄の先が土に入り水分と真っ暗な環境を得たときだけ莢として生長し、柄が空中にあると莢をつけないというから、これまた不思議です。たしかに地上にある枝にあんな栄養価が高くて美味しい実をつけたらどうなるか。それこそ色んな虫に食べられて子孫を残すことができなくなるはずです。だから、雌しべを土の中まで子房柄を伸ばして、そこに実をつけるのではないかと、私は考えるのですが、いかがでしょうか。
つは、落花生を掘りとりしたあとに、ニンニクを植えたのです。あとで調べてびっくり。ニンニクに含まれる硫化アリル(臭いの成分)が根粒菌を殺してしまう、というのです。つまり、ニンニク(ユリ科)とマメ科は相性が悪いというのですが、しかし、今回は落花生のあとにニンニクを植えたわけだから、かりに相性が悪いとしても問題ないのではないか、と考えていますが、これはそのうち結果が出るでしょう。

菊の葉や幹についていたオオカマキリの卵2個が、わが家のベランダに引越ししてきました。来年、うまく孵化するかどうか。オオカマキリにはサケが孵化した川に帰ってくるのと似た習性があるかも知れないので、もしそれが事実なら来年以降は大変です。

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