帝釈天に初詣

明けましておめでとうございます。

4日が仕事始めなので少しあわただしい正月ですが、今年も片道12キロを夫婦二人で歩いて帝釈天に初詣しました。これで8年目です。
風が少しあったけど、まずまずの天気。日射しを反射して光る水面を左手に見ながらのんびりと歩きました。

他の植物が冬枯れするこの季節に日光を独占するヒガンバナ。今年は暖かいので少し勝手がちがうかも知れない。

さて、江戸以来の歴史を持つ江戸川ですが、wikiを引用してみます。古くから水運に活用されていたようです。この一帯は、明治・大正の頃まで米の大生産地。都民の胃袋を満たすためにも使われたのではないかと思います。


1654年に赤堀川掘削工事が完成して、利根川の銚子への放流が始まった。その結果、江戸川は、東北地方や北関東からの物資を涸沼霞ヶ浦、および銚子から利根川経由で江戸へと運ぶ流通幹線となった。房総半島を周回する海路よりも距離が短く安全性も高かったので、流域には河岸が作られて大いに賑わう事となった。江戸川周辺からも、野田の醤油、流山のみりんなどが産物として江戸に運ばれている。
しかし、陸上交通の発達に伴いそうした利用は減り、いまでは上流の水を東京湾に運ぶ水路の役割が大きくなっているようです。なにしろ関東平野の上流は、大水源地帯。国土交通省の模式図を見ても、隅田川、荒川、江戸川は、いわゆる天井川になっていてそれより低いところに私たちは暮らしているのです。大雨が降ったらスムーズに下流に放水してくれるから安心して暮らせるのです。

堤防に設置されている地図をみると、上下方向に河川が流れ、それを何本もの国道や鉄道が横切っている。

頭の上にかかる外郭環状線のデカい鉄橋は凄く丈夫そう。ふだんは自転車や人の通路に使われている堤防上の道路も、いざというときはライフラインとして人や物資の輸送に大事な役割を果たすはずです。

それと都民の暮らしに必要な飲料水の水源としての役割も見逃すわけには行きません。都民の水源は江戸川・荒川で約8割、残り2割が多摩川ということらしい。帝釈天が近づくにつれ、東京都水道局の取水施設や浄水場が目につくようになりました。流域に住む者の一人として、日々の暮らしでできるだけ水を汚さないようにしなければ。

と、いつになく小難しいことが続きますがこれは多分、年のせい。初詣らしくめでたい気分で行かなければ…。いよいよ帝釈天が近づき露店の屋台が見えてきました。元日のせいか思ったよりか人出が少ない。

めでたく目的の本殿に到着。所要時間は2時間半。それぞれお賽銭を投げ込んで、ポンポンと手をうって、家内安全と、暮れにわかった電撃の出来事がより良い方向に進むようお祈りしました。いつもよりお賽銭を増額したい気分ですが、人の頭越しなのでそれは控えました。

このあと家の玄関に置く干支の置物を購入。クリスマスやハロウィンだと賑わうのに、こうした伝統のものはめっきり売れなくなってきたという店主のぼやきが耳に残りました。伝統行事でもパワースポットの神社とかは、若者でにぎわうところをみると参加型のイベントはOKということかな。置物は冒頭の写真。賀正の文字を張り付けてみました。
お参りしたあと寅さんで有名な団子屋さんなどが並ぶ参道へ。ここは人が込み合っていて初詣気分を味わうことができました。

参道沿いの店で定食を食べ、ちょこっとビールを飲んで帰路に。途中にある葛西神社にもお参りしようと立ち寄ったが、長い列ができていたので、写真を一枚撮って終わり。

12月は、生活病対策のために買った室内バイクを220キロも漕いだことがプラスしたのか、10キロ以上歩くのは久しぶりだが往きは足どりも軽い。しかし帰りになったら足腰が痛いので、水もに遊ぶバンを眺めたり…

親しげに近づくハクセキレイを撮ったりしているうちにいよいよゴール。そんなことで無事24キロを歩き通しました。今年もよろしくお願いします。


人を恐れない堤防のハクセキレイ