暖かい冬の影響

新年になっても暖かい冬が続いており、16年目を迎えた猫の額ほどの広さの家庭菜園では例年より早くスナップエンドウの花が咲きました。こんなことは初めて。まだまだ冷え込む日があるので実がなることはないと思います。

銘花「玉の浦」。一輪だけとはいえ、昨年は4月初めだったし例年の開花もその頃ですから、かなり早いと言えます。

アネモネだって…。紫の花芽も育っていて…。

暖冬は、植物の開花時期だけでなく、アブの仲間の羽化時期まで狂わせているみたい。私たちの目に見えない昆虫の生活にもいろんな影響が出ているのかも知れません。

例年だとジャガイモの植え付けは3月初めだけど、はたして今年も3月でいいのか。あまり早く植えると、新芽が遅霜の被害を受けるので、そこらをじっくり見極める必要がありそうです。
今年ジャガイモを植える場所は、蕪や重さ5、6キロもの白菜を収穫したところ。気温が高いので、「寒起こし」と呼ぶにはいまいち気分が乗らないようですが、土起こしをしました。

いつもだと、冬の厳しい寒さで死んでしまう害虫が、暖冬のために生き延びることがありそうです。いつだったかその逆のことが起きました。つまり、ひと冬に最低気温が氷点下6℃を3回も下回り、その年はムクゲやグミのアブラムシが死滅して、アブラムシが媒介するウイルス性の病気がグミなどに発生しないため、満艦飾の花が咲いて大粒のビックリグミの実がなったのです。
話しをもとにもどしますが、畑の野菜に害を与える昆虫の代表は、ヨトウムシやコガネムシの幼虫など。これらが暖かい冬のせいで一斉に越冬して夏に大発生することになるのか。ウイルス性の病気を媒介するアブラムシが春の気温上昇とともに大発生しいろんな野菜に病気を感染させることになるのか。そんな心配を感じますが、13日には最低気温が氷点下4℃を下回ったし、これからの予報では明日から寒さが戻るということです。全体的には暖かい冬だったとしても、害虫の越冬を許さない低温が何日か発生すれば、家庭菜園家にとってはいい結果につながるのかも知れません。
いくら科学が発達しても、人間が天候という自然現象をコントロールすることはできません。できることは天候の変化を先取りして、それにあわせた工夫をすること。昨年の天候異変に対しては、読みが的中して夏野菜、秋野菜ともに、良い結果を得ることができましたが今年はどうか。気象データを見ながら、過去の経験をもとに、一歩先回りの野菜作りができるか。その成果が問われます。


セグロセキレイ
きょうは久しぶりに水元公園に出かけて、カワセミシジュウカライカル、セグロセキレイを撮りましたが、暖冬はこれらの野鳥の生活にどのような影響を与えているのでしょうか。