パッションフルーツの蜜腺

ここにありますが、グリーンカーテンとして植えてあるパッションフルーツに花が咲きました。大きく成長した3個の花芽のうちの1個。早朝に咲くと聞いていましたが、8時ごろまでは咲いていなかったので、昼前の開花です。

この花は雌雄同花で、1個の花に雌蕊と雄蕊がそれぞれ長針、短針、秒針と時計の針を思わせる構造になっています。おそらく時計草という名前の由来もこの花の形態からきたのではないかと思います。写真をクリックしてオリジナルサイズでご覧ください。

しかし花粉は、まるで雌蕊を遠ざけるように、上の写真でいえば雄蕊の裏側(人間の目に裏と映るだけでそちらが表かも)についているのです。雄蕊をはずし裏を見るとたっぷりと花粉がついているのがわかります。

受粉がうまく行かないと落花してしまうので、開花後時間をおかずに雌蕊の先に花粉をちょんちょんとつけてやりました。雄蕊が2個なくなり雌蕊の先に黄色い花粉がついていますが、果たしてこれでうまく結実するのか。乞うご期待です。

ところで、この花の面白い形態をもうひとつ。バラ科の植物の葉柄によく見られる蜜腺ですが、この植物には葉柄だけでなく花芽にも透明に光る蜜をたっぷりと出す蜜腺をもっています。写真の花芽には3か所(赤い○印)あります。

指にとって舐めるとかなり糖度が高いので、これで蟻や蜂、蝶を呼び込み受粉を手伝ってもらおうとしているように思えます。写真は小さな花芽の裏側で、蜜腺が光ってみえますが、ほかの葉柄にもたくさんの蜜腺があります。

しかしなかなか、訪れる昆虫がいないのです。パッションフルーツについて、wikiには、次のように書かれていますが、passionが「情熱」という意味でないというところが面白いと感じます。


名称
和名は時計のように見える特徴のある花のトケイソウの仲間で、果物を実らせる種である事に由来する。 英語では、トケイソウを passion flower と呼ぶことから passion fruit の名がある。 なお、この passion に「情熱」の意味はない。詳しくはトケイソウ#名前を参照のこと。
本場ブラジルでは maracujá(マラクジャ)と呼ぶほか、中南米各地で granadilla (グラナディリャ)、ハワイでは lilikoʻi (リリコイ)などと呼ばれ、土地それぞれの栽培品種が流通している。中国語名は、英語名の音に当てた 百香果 (パイシャングオ、拼音: bǎixiāngguǒ)。
昨年の株を簡易温室で越冬させたら、ここまで成長してくれました。大小の花芽がいくつもあるので、今年は何個かの結実が期待できそうです。
さて、ベランダに植えてあるグリーンカーテンは、パッションフルーツのほかに、フウセンカズラとキワーノがありますが、それぞれ花が咲き始めました。
まず、フウセンカズラから。

珍しくコアシナガバチらしき蜂が飛んできました。パッションフルーツの方が甘い蜜が多そうですが、そちらには行きません。どうして…。

ツノニガウリとも呼ばれるキワーノ。それらしい形の実がなってきました。ウリ科なので雌雄異花、別な枝には雄花が咲いています。うっかり受粉作業はしなかったけど…。

畑のプラム、サンタローザという種類ですが、鈴なり状態の実が色づいてきました。傷のあるものなどを収穫し、(*^_^*)はジャムづくり。


4キロの実(種子を数えたら110個)から、たくさんのジャムができました。

枝豆もたくさん収穫して、まわりにお届け。ネットの効果でまったく虫の害なしでした。

巣立ちしたオナガの幼鳥は、隣の公園のケヤキの上。

樹高が高く枝が多くて、ひとり前になるまでの拠点としては最高の場所かも。なかなか賢い選択ではないでしょうか。