光を求めて競う枝豆と人参

狭い家庭菜園で、たくさんの野菜を育てる方法のひとつに「混植」があります。しかし野菜の取り合わせを間違うと、ちょっと滑稽な結果が生まれることがあります。今回はそんな話題です。
植物は太陽エネルギーを使って根から吸収した水と大気中の二酸化炭素から有機物(グルコース)をつくります。このため太陽光は植物が光合成を行う上でなくてはならないものです。
わが家では、今年の連休明けに枝豆と人参を混植しました。写真は、今年5月10日の枝豆と人参の様子。枝豆の大害虫であるカメムシやシロイチモンジマダラメイガの被害を避けるためにかけた防虫ネットのなかで、両者は仲睦まじく育っています。どこか微笑ましい眺めに感じるのは私だけでしょうか。本当は嵐の前の静けさだったんですね。(アブラムシは勘違いで、正しくはカメムシでした)

さて、それから約1か月あまりが過ぎ成長にあわせてネットも大きなものにかえました。

ネットのおかげで枝豆の爽にはまったく被害が見られません。枝豆の無農薬栽培が大成功間近!

しかしこの写真をみて下さい。右の細い支柱には目盛がついていて、枝豆と人参の高さは65cmほど。こんなに背が高くなった人参を見ることはありません。光を求めて1ミリでも大きくなりたい。生きるために枝豆に負けたくないと頑張った結果なのです!

枝豆は高くなってもいいのですが、それに負けないように育った人参。抜いてみたら根っこは5cmほど。枝の長さとのアンバランス振りは、ちょっとしたお笑いです。香りはいいがほとんどトウ立ち状態。それはそうでしょう。体の芯がきちんとしないと、長い枝を支えきれない。軸のはっきりした人参ができるのです。この小ささではそんなことは問題になりませんが(笑)

もちろん、どの野菜もたっぷりの光が必要かというと決してそうではありません。その見本のような野菜がこのパクチー

南側のベランダでひと月前に植えたのですがなかなか育たない。どうも陽当たりが良すぎたみたい。2,3日前に静岡のパクチー栽培農家のことがテレビで報道されていました。それをみると、温室のなかで、寒冷紗をかけて栽培していました。
そこで早速、第二弾として種まきし発芽したばかりのパクチーを北側ベランダに移すことにしました。

これに御簾をかけて、日射しを遮ることにしたのです。

今度こそ成功させて、手づくりのパクチーを贅沢に料理に使って食べたい。そんな食いしん坊の夢はいつかなうのでしょうか。
野菜栽培にとり、光のコントロールが大切さなことを再確認した自称“Scientific farmer”でした。



ー今週の野鳥
カラスだけでなく、木によじ登ろうとする猫に集団で対抗しながら、子育てに励むオナガ。1時間に58ミリという大雨や冷え込みが続く中、何とかヒナは無事に育っているようです。

親が頻繁に餌を運びます。

ヒナの成長の早さには目を見張るものがあります。頭には親と同じ黒い羽が生えて羽の模様も目立つようになってきました。いまのところ4羽いるようだが、成長に伴い、狭くなる巣から落ちたりしないことを祈っています。

公園では、子育て中のムクドリの姿が見られます。体の大きさは成鳥とかわらないが、親が餌を捕ってくれるのを待つヒナ。可愛いですね。10日ほど前。

慌てて親離れしなくてもいいよ、と言っているかどうか。餌を運ぶ親。いま子育てで忙しい野鳥が多いようです。そういえば、ツバメだって…。