3年目を迎えたケール

こうした天気を三寒四温と呼ぶのでしょうか。変わりやすい天気が続きます。
ところで、ほとんどの野菜は1年生。タマネギやニンニク、ソラマメにスナップエンドウのように、前年に植えて、翌年の初夏のころ収穫するものもありますが、それでも2年生。そうした中で、わが家の畑ではケールが3年も生き続けています。

一見したところ、少し背が高いだけでとくに変わったことはないように見えますが、じつは…、凄いことになっているんです。これが背中の状態。

さらに接近すると、茎が木化していて、しかもところどころ折れている。支柱の物理的な力で維持されているだけ。ここまで痛々しい状態になったのは、一年前の雪折れ。野菜の茎というよりは樹木に近い。

こんな状態で、根から吸い上げた水と葉で生産した栄養分が通過できているのかなと心配になりますが、ちゃんと葉は繁っているのです。これから伸び始めます。

一年前は、花芽を伸ばしましたが、花を咲かせると寿命が短くなるので折りとってここまできました。ケールの花を見る機会は少ないと思います。これは3年前ベランダで栽培したものですが、大きな花びらが4枚ついてアブラナ科の特徴をあらわしています。

なぜ、ここまで長生きさせるのか。その質問はむしろ逆。ケールは長生きなのです。あるケール栽培農家の方に教えて頂いたのですが、5年くらいは大丈夫とのこと。小さい苗を時間をかけて育てるのもいいのですが、こうした育て方も効率がいいのではないか、と…。もちろん、昨年植えたものも5株育っています。

ケール栽培の始まりは、隣の敷地のカエル取り名人の大内さん。大学の実験用カエルは、この方のシェアが高いらしい。縁あって大内さんが、「タキイの苗」からケールの種を貰い栽培したものをカエルに食べさせると成長が著しい。これは人間にも効くのでないかと頂いたもの。

健康には良いらしい。ということで、わが家では、もっぱら毎朝のスムージィの材料。バナナ、キャベツ、その時期の青物野菜としてホウレンソウかケール。ケールの葉は薄く、あまり旨味がないので、これ以外のレシピは自信がありません。

あと適当な量の豆乳、それにヤクルト1本。キャベツは茎や軸も入れますが、できあがりは、大き目のコップ2杯。これを自家製のヨーグルトにかけて頂きます。もう何年続けているのか忘れましたが…。

おりから、大変な健康ブームです。青汁とか、乾燥したものが売られているようですが、種から育てて庭の隅やプランターに植えておけば大丈夫。もちろん園芸店では苗も売られています。肝心なのは長生きで、いわゆる「カキナ」ですから、大きくなった葉から折り取って使います。しまいには、茎はこんな状態になります。

害虫の代表は、モンシロチョウ。アオムシの時期は、防虫ネットで対応します。このように手軽に栽培できるケールは「育てる、味わう、花を愛でる」の三拍子そろった野菜。根拠ははっきりしませんが、健康にも良いらしい。もちろんストレスの多い不健康な生活をしていれば、どんな食事も効き目は少ないかも知れませんが…。


ようやく梅が咲きました。ウメは中国大陸が原産であり、日本には古代に渡来し栽培されているというのが通説です。荒地に毅然と育つ翠の松、よくしなり強靭な竹とともに、春先に他の花にさきがけて開く梅は、「松竹梅」として古くから日本では大事にされてきました。玉骨とも書かれる幹と写してみました。