熱帯植物を見学

きょうは隣町にお住まいの先生とともに、つくば市にある筑波実験植物園に行ってきました。きっかけはこの写真。最近研究が進み植物の科名が変わりました。何だか難しい話題ですが、この植物園では新しい分類体系にそって植物の展示をしてあるというのです。

少し馴染みのある植物でいえば、カエデ科がムクロジ科に、スギ科がヒノキ科になり、パンヤ科のバオバブアオイ科に、といった具合。これだけでは、庶民の暮らしとなんら関係ないように感じられますが、こうした研究が、何か新しい価値を生み出してくれることを期待したいものです。
難しいことは横において、これは明治のころ渡来したメタセコイア。もちろん、温室に入る前の一枚です。

温室の中は、名前を見るだけでも楽しいものがありました。「巨竹」は、その名のとおり、世界一大きい竹だそうで、紫色の皮をかぶったタケノコが出ていました。どんな味がするんだろう。

珍しいサボテンがいろいろありました。

花の大きさでは、世界一という「ショクダイコンニャク」。7月3日に咲いたそうですが、その残骸らしいものが展示されていました。土の中には、大きなコンニャクが埋まっているはずです。

高さ2m余りの花だったそうです。2012年、2014年の7月に開花したというから、2年おきに咲くようです。

こちらは、板根(ばんこん)という根を持った樹木。大きな幹を支えるため、根が板のようになっているという模型の展示。じつは、ご一緒した先生は、樹木の根の研究に関しては、並ぶことのない大変な業績を挙げられた方。この模型を見て、地上部を根と呼ぶのはどうか、ということでした。たしかに地中から続いていても、地上に出た板根は、根の働きの一部だけしかしていない。さすがのご指摘です。

この植物園は、絶滅危惧植物など445種類を保有するほか、日本固有種634種類の植物を植栽しているというのです。今回は時間がなくて、温室内の熱帯植物の見学だけでした。また機会を改めてゆっくり見学したいものです。

勉強のあとは昼食のため、つくば市で一番高いビルに上がりました。つくば万博の開催を契機に発展が始まったつくば市。以前は、畑地や雑木林が広がっていたというのですが、30年過ぎたいま研究学園都市として、立派な都市になっています。



  • きょうの一枚 稲穂

そろそろ稲の花が咲き始めました。