辛くないトウガラシ

昨年まで植えていたトウガラシは、ソウルホットという、いかにも辛そうな名称の品種。ところが今年は園芸店に同じものがなかった。やむなく同じメーカーだからとすすめられて植えたのがこれ。長さ12〜15cmと長くて太い実がたくさんなり始めました。

はたしてこれがどのくらい辛いのか。毎年、この時期の青いトウガラシを使い唐辛子味噌をつくるのでそれ用に5本ゲット!早速、いつもどおりトウガラシの背を包丁で割り、辛みが強いとされる白いワタを丁寧に取り除きました。いままで素手でやって、あとで指先がヒリヒリして痛い目にあっていたので、今年は料理用の手袋をつけて万全の態勢でのぞんだ。ザクザクと刻んで、フライパンに油をひき、しんなりするまで炒め酒と砂糖を加え、それに味噌を加えて、全体がもたっとなるまで炒めれば完成。
トウガラシを炒めると、熱でカプサイシンがガスになり、家中に充満し大騒ぎになるので台所の換気扇を最強にしながら炒めるわけです。それが今年はちっとも、むせたりしない。あ〜、やっぱりかと諦め気分で、できた唐辛子味噌をなめて納得。まったくの辛み不足!こんなことならワタも含めて丸ごと使えばよかったなんて反省しても、あとの祭り!山椒は小粒でもぴりりっと辛い、という諺がありますが、こういう大型で辛みの足りないトウガラシを何と称するのか!この次はワタもばっちり使うことにしますが、そんなに唐辛子味噌ばかりつくっても…。

しかし、この辛みの足りない唐辛子味噌をどう楽しむか。週末COOKERの好きな言葉は、「料理は、Imagination」。突然閃いたのが、いま畑とベランダでぐんぐん成長してるフェンネル。これをこの味噌で食べてみよう、ということになったのです。結果はどうか。恐る恐る箸を出した家族たちも、「意外といけるじゃない」と大好評。独特の香りと唐辛子味噌がマッチして…。箸休めの1品というか、ビールやワインによくあう。地中海が原産地だというから、ワインにあうのも理解できるような気がします。出来上がりの写真を撮る間もなく、ちょうど帰宅してきた長男と3人で食べてしまった。辛くない唐辛子味噌とフェンネル。けがの功名とでもいうのか、フェンネルのレシピは、まだまだ不足気味なので、COOKPADに投稿してみようと思います。

ところで、セリ科のフェンネルは、秋には1m以上の高さになり、ニンジンとよく似た花を咲かせます。米粒ほどの大きさの実がなりますがこれから精油をとり料理に使ったりする、ということですが、辛子味噌和えの旨さを発見したことで、種をとるまで株が残るかどうか、ちょっと心配!

畑では、トウガラシのほかに、まだまだ珍しい野菜が育っています。その代表はスイスチャード。アカザ科のほうれん草の仲間です。袋の種をまくと、赤、黄、白、緑とカラフルな株が育つ。お浸しや炒め物に合うというのですが、これも「レシピは要研究」です。

こちらはローゼル。背景はサニーレタスですのでお間違いのないよう!暑い天気が好きな植物のようで、いま8本植わっているのですが、どんどん成長を始めました。アオイ科多年草、学名はHibiscus Sabdariffa。花が散ったあとのガクを摘み取り、乾燥して保存。 お茶にして飲むと、ビタミンCを多く含み、肉体疲労の回復にきくクエン酸も含まれているということらしい。疲労回復、利尿作用、消化機能の改善効果があるというのですが、わが家では、ヤマボウシジャムの彩りに使うかもしれません。ブログ仲間のmiyotyaさんからのいただきものですが、秋の収穫が楽しみです。

今年は、スナップエンドウ、インゲンなど、マメ科の野菜の生育が良かったのですが、インゲンマメ、エダマメの二代目が元気に育っています。


と、まぁ、原発事故や集中豪雨などで、大変なご苦労をしておられる方々が多い中で、愚にもつかぬことばかり書いておりますが、お許しをいただきたいと思います。豪雨や相次ぐ地震など、これから先、何が起きるかわからない時代。家庭菜園で培った野菜栽培の技術などが役にたつ日が来ないことを祈っています。



−きょうの一枚 宿儺(すくな)かぼちゃ
きょうは珍しい野菜のついでに、隣のAさんの畑の珍しいカボチャを紹介します。

岐阜県飛騨高山地方で栽培されている品種「宿儺(すくな)かぼちゃ」。50〜80cmほどと長い形をしている。名前も飛騨地方に伝わる伝承がもとになっているとか。