台風被害と野菜の選手交代

6月の台風上陸は珍しく8年ぶりの出来事だとか。たいしたことはないだろうと考えていたら、夜半頃には風が強まり時折ごうごうと吹く風の音や窓、外の木々がうなり声をあげていました。思ったより強い風が吹いたようです。
台風一過でまぶしい青空の見える朝。早めに起きて、朝飯前の見回りです。畑に着いて、正面のヤマボウシが朝の光を浴びて輝いているのをみてまずひと安心。

その右にあって畑の南面を飾るイヌマキは、すっかり生垣らしくなり伸び盛りの新芽が目にまぶしい。柔らかな葉だから強風に吹かれればひとたまりもなく傷みそうなものですが、こちらも何事もなかったような様子でした。見かけはヤワでも強風に耐えるしたたかさを備えているようです。

ところが右手のプラムの方に目をやると、青い実がたくさん道路に落ちているではありませんか。あ〜ぁ、やっぱり。小さな枝にたくさんの実がなっていて、少しの風でも落ちそうな風情でしたが、強風でひとたまりもなく落果してしまったようです。

根元にもたくさん落ちています。拾い集めたら、6、70個ほどはありそうでした。

でも、ご安心を。プラムの木には、まだまだたくさんの実が残っていて、いわゆる鈴なり状態の枝も見られました。

肝心の畑の野菜はどうなのか。前日にうっかり雨除けのビニールを外さなかったトマトは、支柱ごと傾いでしまい、風に吹かれてよれたり折れたりした枝もありました。

でも、果実には直接の被害は出ていない。これも見かけよりは強い。ただ頂上部の花が傷んでいるので、これからの結実がどうなるか…。

ナスは、3本仕立ての枝のうちの1本が無残にも折れていました。まぁ、これも致命的な被害ではない。もともと野菜づくりは気象条件に負うところが大きいので、多少の被害が出ても前向きにとらえていくことが大切だと思います。これも家庭菜園ゆえの気楽さ。農家だったらこうは行かないかもしれません。

ピーマンやキュウリも葉が落ちたり、枝がねじれ、株が傾いたりしていますが、大したことはありません。右手にちらっと見えるセイヨウカナメモチの生垣の効果もあったのかもしれません。

これがセイヨウカナメモチの外観。いま新芽が盛んに出ていて、分厚くなった生垣はみるからに頼もしい感じ。きっと北側からの風をがっちりと防いでくれたに違いありません。あらためて生垣に感謝の野菜たちです。

ということで、一日遅れの記録になりましたが、プラムが7割ほど落果したほか、夏野菜の被害はたいしたことはなかった。というのが今回の台風の結果でした。
きょうは夏至。一日で一番昼の長い日。きのうから日中はむしむしとした天気が続いています。畑の野菜も選手交代の季節を迎えました。ソラマメやスナップエンドウ、タマネギが片付き、残りのニンニクを天気のいい日に収穫すれば昨年秋から育ててきた野菜の仲間は終わり。そして春に植えたレタスやチンゲンサイ、サントウサイ、子カブ、ミズナなどの葉物野菜もたいした収穫をしないうちに、トウ立ちしたので整理。バトンを引き継ぐのはいよいよナス科、ウリ科の野菜たちです。

放射能測定の結果が出ました>畑の気中の放射線量は、あいかわらず0.12から0.2μSv/hrですが、果たして家庭菜園の野菜はどの程度の放射能を含んでいるのか。これはちゃんとした測定機械がないとできないのです。ようやく今月5日からセシウム134、セシウム137の測定を市役所でやってくれることになりました。消費者庁からRAD IQ(TM) FS300という機器を借りての対応です。
わが家では、青梗菜、山東菜を合計1kg持ち込んで測定してもらいました。みじん切りにして持ち込む必要がありますがこれがひと手間。持ち込んだ翌日に検査し、セシウムは不検出(セシウム134は15Bq/kg以下、セシウム137は10Bq/kg以下は不検出の表示、国の農産物の基準値は100Bq/kgですが)との通知が届きました。ちなみに受付番号25番ですから家庭菜園の方の関心も結構高いようです。これまで検出されたのは、こちらは農家の梅が1件、19.08Bq/kgだったそうで、うん?



−大型のトウガラシ
初めて紹介しますが、園芸店にいつもの苗がなくなり、その代わりに同じ種苗店でつくられたという韓国原産のトウガラシ。なんと15〜20cmもの大きな実をつけています。はたして味はどうなのか。柚子胡椒や唐辛子味噌に使えるものか。大いに気になるところです。