ソラマメのアブラムシが見当たらない
無農薬栽培の難しい野菜の代表はソラマメ。ふつうにソラマメを栽培すると大量に発生するアブラムシがウイルス性の病気を媒介してソラマメを全滅させたり、膨らみかけた莢を腐らしてしまうのです。
これまでの観察の結果では、アブラムシには綺麗な緑色のソラマメヒゲナガアブラムシと黒いマメアブラムシの2種類がいて、最初の写真はソラマメヒゲナガアブラムシ。体長は3ミリ程度で葉の裏で増殖し柔らかい組織に針を刺して汁を吸うのが観察されます。
こちらがマメアブラムシ。ソラマメの収穫が近づいた頃に固い莢や茎で増殖し大きなコロニーをつくり莢などに針を刺して汁を吸う姿が観察されます。この写真では頂芽で増殖していますが…。
これまでのアブラムシ対策は、ここにありますが、早い段階で防虫ネットをかけることによりアブラムシがソラマメに近づくのを防ぐとか、ソラマメの柔らかい頂芽やひこばえを摘み取りアブラムシが増殖しやすい環境をなくするなどの工夫でした。
防虫ネットをかける際、すでにソラマメにアブラムシがいる場合が問題で、そのままネットをかけると、逆に天敵からアブラムシを保護することになります。そこで昨年は初めて、生物性の農薬を使い棲息しているアブラムシを駆除してからネットをかけました。
その意味で昨年の方法は、無農薬栽培とは言えません。しかし、早い段階で防虫ネットと生物性の農薬を組み合わせて使うことでいい結果を得ることができました。
じつは今年のソラマメは、何と無アブラムシ状態。ここ数年は早朝、ソラマメが凍結状態になっても棲息していたアブラムシですが、なぜ今年に限って見当たらないのか。あるいは猛暑の影響をひきずっているのか、そのわけがわかりませんが、ひょっとしたら今年は防虫ネットと頂芽の摘み取りだけでアブラムシを防ぐことができるかも知れません。
しかし、ソラマメの収穫時期に頂芽を摘み取ったあとの茎や莢上で大増殖するマメアブラムシがウイルス性の病気の媒介者であるとしたら、頂芽の摘み取りは決定的な効果が得られないかも知れません。
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