ソラマメの収穫
わが家のソラマメは苗づくりから始めて畑に植えたのが11月15日。すでに半年あまりが過ぎたわけです。タマネギやニンニクもそうですが、栽培に時間のかかる野菜の代表です。とくに無農薬栽培となるとアブラム対策が大変。とにかく手間がかかるんです。
今年は、生物系の農薬と防虫ネットの併用で、いつもに比べればうまくいった!それでも9株のうち1株は4月初めに黄色くなってきたので処分したから、きちんと育ったのは8株。上の写真でもわかるように8株のなかにも黄ばんだ株が出てきました。この株にはマメアブラムシが繁殖していました。
そこで収穫したのですが、刈り取ったソラマメの株と収穫物の量を比較するとあまりのアンバランスに複雑な思いになりました。たくさんの植物体をつくっても人間が食べるのは僅かなんです!
実だけをとりだして重さを量ると、わずかに1キログラムあまり!時間と手間をかけてつくったわりに食べるところは少ない。
なんて考えたら思わず、これと対照的な野菜のことが頭に浮かんできました。それはルッコラやシュンギクなどの葉物野菜。こちらは0.5ミリほどの小さな種子をまいて2週間ほどで収穫できる。病虫害の心配は少ないし葉や茎を食べるので無駄が少ない。とてもお利口な野菜なんです。
野菜もいろいろです。手間や時間がかかるからといって、苦労して育てる楽しみ、それに手づくりソラマメの味わいを考えると、なかなか栽培をやめられません。
ところで秋に蒔いたソラマメの種は10粒。ひと粒だけはなかなか発芽しないので駄目なのかと諦めかけていたら大幅に遅れて発芽した。そこでその1本だけは花と一緒にベランダのプランターで育てました。写真がそれですが、とうとう3個のかわいい鞘をつけました。栄養不足のようですが!
せっかくだから、きょう収穫したら3個の鞘から3個の実がとれた。
じつはベランダのソラマメには、ソラマメヒゲナガアブラムシやマメアブラムシの心配は一切なかったのです。どういうことなのか。繁殖源が近くにないということか。それともアブラムシの飛行能力が小さいので2階まで到達できなかったのか。仮に後者だとすれば、もっとも賢いアブラムシ対策は高いところで栽培する!ということになります。
もう少し幅広く事例を収集して検討してみる必要がありそうです。と変な結論になってしまった今年のソラマメ栽培でした。
- きょうの一枚 トビイロトラガの成虫
この畑で初めてみつけたガの成虫です。「不明幼虫掲示板」で教えて頂きました。
もうひとつの収穫。大粒のビックリグミ!その味は眠い時に食べるといいかも知れません。
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