初めてみたソラマメと害虫

ソラマメは緑色と思い込んでいました。ところが、6月に妻が田舎の鹿児島から黒っぽい色をした、大きさは普通のソラマメの半分ほどの豆を持ち帰りました。田舎では緑色のものより味がいいということで盛んに栽培されているらしい。ほかの種子類と一緒にしまってあったのですが種まきの時期が近づいてきたので、ビニール袋から出してみたのがこれです。

驚いたことに、体長5,6ミリの小さな昆虫が出てきました(上の写真の中央部)。100粒ほどの豆のうち、小さな穴の開いたものがたくさん見つかりました。この昆虫は、どうもソラマメゾウムシのようです。

ソラマメに産みつけられた卵が孵化し、豆にもぐりこんだ幼虫は豆を食べながら生長し、やがて蛹になり成虫が誕生したというわけです。その日はそのままビニール袋に戻しておいたら、さらに昆虫の数が20頭近くに増えていました。
豆類は発芽しやすいように、ひと晩水につけてから播種するのですが、穴の開いていない豆だけを選んだつもりが、翌朝見るとゾウムシが1頭出てきていました。つまり、一見して穴のない豆の中にもまだ昆虫が潜んでいたというわけです。

ソラマメのことを調べたのですが、なかなか情報がない。そこでそうしたことに詳しい友人に電話で尋ねたら、それは香川県などで栽培されるさぬき長莢蚕豆(さぬきながさやそらまめ)か、その仲間ではないか、ということでした。ここにありますが、記事中にソラマメゾウムシの防除のことが書かれており、成熟すると黒い色になるようです。
さて、このソラマメは、近畿以西で栽培される品種のようですが、果たして関東の冬の寒さに耐えられるものかどうか。情報不足なので経験者のご意見をうかがいたいところです。

↓ランキングアップのため、1日1クリック、よろしくお願いします。
にほんブログ村 花ブログ 果樹・野菜(家庭菜園)へ
にほんブログ村

  • きょうの一枚 万福寺

ソラマメの話題で、京都宇治市にある大学のキャンパスを仕事で訪れた際、黄檗駅の近くの万福寺を駆け足で尋ねたことを思い出しました。この寺は、1654年に中国福建省から日本にわたってこられた高僧隠元隆禅師が開祖とのこと。隠元禅師は中国の精進料理である普茶料理(ふちゃりょうり)や、その食材であるインゲンマメなどを日本に伝えたとされています。