桜の時、SAKURA、桜、櫻

このあたりの桜がようやく満開になりました。朝から天気がいいので散歩がてら外に出てみると、目の前の文化会館のビャクシンが斜めに傾いていた。1日夜半から2日早朝にかけて吹いた強い突風が原因のようです。

桜には風の影響はなかったのか。街路や公園の桜はそんな心配をよそに見事な咲きっぷり。花のトンネルを歩きながら桜は強いなと感じた。一見弱そうなのに…、そういえば人間だってそういう人が…。

(どの写真もクリックして、オリジナルサイズで見ることができます)
咲く前から花冷え?に見舞われたり春の嵐に何回も直撃されたりと今年の桜は例年にない気候変化にさらされたのに、桜の花を拡大して見てもたいした影響はなかったようです。
ただ、いつもはソメイヨシノのあとに咲くオオシマザクラがすでに満開状態(4枚のうちの右下の写真)。オオシマザクラの花は白くて、とても香りがいい。あたりにはいい香りが漂っていました。

午後には公園のあちこちで、花の下に陣取る姿が見られた。「花より団子」とは言え、ここにありますが、先週の花見はやはりこんな雰囲気でやりたかった!

ソメイヨシノは、江戸末期に駒込の染井でつくられ、その後次第に全国各地に植えられたとか。人為的につくりだされた品種のせいか、天狗巣病などにかかりやすく寿命が短い。ソメイヨシノに対して厳しい意見を持つ桜の専門家もいますが、これはソメイヨシノが悪いわけではない。ソメイヨシノをつくりだし全国に広めたのは人の営為。それに天狗巣病は、病気の枝を切りとるなどして感染がひろがらないよう手を打てば病気の拡大を防ぐことができる。

最近驚かされるのは「さくら」、「桜」、「櫻」、「SAKURA」など、桜にちなんだ名前の楽曲が多いこと。日ごろ音楽には縁の薄い菜園tific Farmerは、ふとそのことに気づきました。それもここ数年のこと。個人的には、このブログのタイトルとのつながりで、「いきものがかり」の「SAKURA」がお気に入り。が、これは本題に関係のないこと。
「別れ」と「出会い」のシンボルとされる桜が若者の世界でさかんに歌われるのはなぜか。音楽は世相の変化を映すものだというから、何か理由がありそうです。
それから「植える」という行為は人間特有のもの。長い目でみればどの時代にどんな風に桜を植えてきたかも世相を反映している。たとえば江戸時代に将軍吉宗公が、隅田川飛鳥山、上野などに桜を植栽させ江戸の名所をつくりあげた。それは今風に言えば一種の景気刺激策だったという説もあります。そのうち、どこかの政権も…、まさか、…。
「昭和40年代からソメイヨシノという桜が全国各地の団地や公園などに緑化樹として盛んに植栽され、人々は季節になると花見を楽しんだ。平成に入り桜にちなんだ楽曲がたくさんつくられ多くの若者たちに歌われた」などと語られる時代がいつか来るかもしれません。


−きょうの一枚 玉之浦の花
玉の浦の花は、赤い花びらの先端に白い線のある、「覆輪」と称されるタイプ。今年は病気ながらたくさんの花をつけましたが、健康回復対策のためこれ以上体力を消耗しないよう早めに花を摘み取りました。花びらの紅色と白色、それに蘂の黄色の組み合わせはどこかの和菓子を想像させる美味しそうな色合いです!

−もう一枚 江戸川堤防のカラシナの花
江戸川沿いの地域の風物詩とも言えるカラシナの花が満開になりました。川の流れはおだやかで、啄木の「やわらかに柳青める…」もこんな景色だったのかと思わせるような眺めです。


名前のわからない植物は、oNLINE植物アルバムへどうぞ!

↓いつも応援有り難うございます。きょうもよろしくお願いします。

にほんブログ村 その他生活ブログ 雑学・豆知識へ