霜よけ葉のかげに咲くピンクのツバキ

 きのう午後は、時折雪の舞う天気でした。世田谷にある大学構内に咲いていたピンクのツバキを手待ち時間にパチリと一枚撮しました。早咲きのツバキは、霜よけ葉のかげに花を咲かす。艶々とした葉と艶やかでひかえめな花の取り合わせがツバキの美しさです。昨夜は雪、またとないシャッターチャンスがあったのかも知れません。…。
中国南部からラオスベトナムなどアジア地域の照葉樹林に生育し日本のツバキはその北限。国内のツバキはチャノキ、ツバキ、サザンカに分かれる。万葉にも多く詠まれ、庭園文化の発達、茶道、花道の隆盛が多くの園芸品種をうみ、16〜17世紀にはイギリスなどを経由して欧州に渡りオペラ「椿姫」をうみ出し、現地で開発された品種が逆輸入されたりと日本の植物としては波瀾万丈の歴史を持つ。緑の葉は一年中楽しむことができます。大切にしたい植物のひとつです。