オオミズアオが羽化しました

昨年10月2日の朝、幼虫を見つけて飼育箱に入れておいたオオミズアオが繭をつくり、それから半年あまり。4月27日夕方、とうとう見事な春型のオオミズアオ成虫が誕生しました。これが飼育箱の様子。黄色の葉の下あたりに繭がありますが、なかなか写真が撮りづらい。

家族がスマホで撮った、羽化直後(5時48分)の写真です。

3時間ほどしたら羽が伸びて、成虫らしくなりました。8年前の夏型に比べ、黄色味を帯びた色をしています。欧州では、ギリシャ神話に出てくる、アルテミス(月の女神)と呼ばれ貴重な蝶として大事にされているとのことです。

お腹の写真です。どうやらオスみたい。8年前のメスとは明らかに違う。

オオミズアオについて、wikiで調べてみました。


大型の青白色をした蛾で、成虫の前翅長は80-120 mmほど。前翅は三角形にとがり、後翅は後方に伸びて尾状になる。前翅の前縁は褐色になり、前翅と後翅にはそれぞれ中央に丸い斑紋が1個ずつある。触角は櫛歯状で、雄でははっきりとよく発達する。
出現期は4-8月頃。初夏と夏の2回発生し、蛹で越冬する。 幼虫は緑色の芋虫で、節ごとに毛の束が少しだけ出る。モミジ、ウメ,サクラ,リンゴなどバラ科、ブナ科、カバノキ科ほか多くの樹木[7]の葉を食べる。サクラの葉を食べるため、都心のビル街の街路樹などでも見かけることがある。成虫は口が退化していることもあり、物を食べたり飲んだりすることはない。
触覚の形状もオスの特徴を備えていました。

成虫の口は退化しているので外部から栄養をとることはできず、寿命は最長でせいぜい2週間ほど。8年前に誕生したメスは、飼育箱のなかで90個ほどの卵を産みました。
http://d.hatena.ne.jp/yoshicom/20100824
http://d.hatena.ne.jp/yoshicom/20100828
今回のオオミズアオもいつまでも室内に置くわけには行かないので、気温が20度を上回るタイミングを狙って外に放つことにしました。しかし誕生してこれまで羽ばたいたことのないオオミズアオです。果たして自力で飛んでゆけるのか、29日の午後、試してみました。蓋をあけても、羽ばたきは弱々しい。

これじゃ飛べるわけがないなと一瞬、目をはなしたすきにふわふわっと舞い上がり、ベランダから数mのところにある渋柿にとまりました。カメラを構える間もない、一瞬の出来事。飛びたつ様子を撮りたかったのに!

風があって、柿の木はさわさわ〜、と揺れていましたが、オオミズアオは柿の葉にしっかりとまっています。

このまま、夕暮れ時になっても動かず。「雷雨、雹」といった物騒な天気予報がピタリと当たり、突然の稲妻と雷鳴、そして続いて強い雨が降り出したが、それでも動く気配なし。で、とうとう暗くなってきました。

そして翌朝起きてベランダに出てみたら、柿の木には姿がない。どこかへ飛んでいったのか。それとも野鳥にでも…。

一階に出て、柿の木を見上げても姿は見えない。

たぶん、どこかに飛んで行ってしまったのだ、と考えることにしました。夕べの雨も短時間でやんで、爽やかな初夏の朝でした。

鮮やかな公園の樹木や街路樹。このどこかで休んでいるのかも知れません。

ということで、オオミズアオ誕生の顛末は以上です。

  • 先月末の畑の様子です。

木々の緑も濃くなり、パクチールッコラの花が盛りで、秋に植えたソラマメ、スナップエンドウ、タマネギ、ラッキョウ、そして3月に植えたジャガイモも順調に育っています。トマトやキュウリ、ナスなどの夏野菜の植え付けが終わり、狭い畑はすっかり埋まってしまいました。

明日は姪の結婚式。きょうはこれから帰省します。