コマユバチの繭

昨日は、ウメの木に不思議なものがぶら下がっているのを発見しました。緑の物体に、小さな繭のようなものが無数についています。

よく見ると、緑の物体はスズメガの幼虫。そして白いものはコマユバチの繭ではないかということで、そっとその枝を折りとってみました。スズメガの幼虫は、時々体を動かしますので、まだ生きているようです。
そしてこのスズメガは、「サザナミスズメ」という幼虫であるということを不明幼虫掲示板で教えていただきました。

生きたスズメガの幼虫にコマユバチの卵が産みつけられます。そして孵化したコマユバチの幼虫はスズメガの体内で成長し、やがて体内から出て繭をつくります。コマユバチに体を食べられながらもスズメガの幼虫は生きているわけで、想像しただけでも恐ろしい自然の営みです。
繭の大きさは、長さが5ミリ、太さが2ミリといったところでしょうか。昨年見つけた繭はコマユバチが脱出したあとのものでしたが、今回の繭の中には生きたコマユバチの幼虫が入っているようです。コマユバチの幼虫は繭の中で蛹になって、しばらくすると羽化して成虫になり鋭い牙で繭を食い破って外に出てくるということです。わが家の畑でみつけたコマユバチがどんな種類なのか見届けて見たいと考えるScinentific Farmerでした。

コマユバチという生き物の名前を知ったのは、昨年9月のこと。ここにあります。干からびた幼虫の死骸らしきものが、白い綿のようなものの上に乗っかっていたのです。
後注 コマユバチの成虫
アオムシコマユバチ、つまりモンシロチョウの幼虫に産み付けられたコマユバチの繭から成虫が脱出(羽化)に成功しました。ここにありますので、クリックして見て下さい。

  • きょうの一枚  モンシロチョウ

羽化直後のようで、じっとしています。畑では葉物の野菜が育っているので、これがメスだと懸命に産卵するのかも知れません。

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