コマユバチをふたたび発見

初めてコマユバチを見つけたのは10月19日のことでした。ここにありますが、ウメノキの枝にいた生きたスズメガの幼虫の体から小さな繭がたくさんぶら下がっていました。
今度の発見場所はイヌマキの枝の上。モンシロチョウの幼虫らしいアオムシに薄い緑色がかった小さな繭が20個ほど下がっています。例の不明幼虫で教えていただいたのですが、これはアオムシコマユバチという種類のようです。

ハクサイやダイコンにいるはずの幼虫が、どうしてイヌマキにいるのか。不思議に感じたので、webで調べて、ようやく次のようなことがわかりました。
まず、アオムシコマユバチはハクサイなどを食べているアオムシを探します。驚いたことに、決め手になるのがハクサイなどの傷口から出る成分とアオムシの唾液に含まれる成分が混ざって生じる匂いだそうです。
そうした匂いをもとにアオムシを探し当てたコマユバチはアオムシの体内に卵を産み付けるわけですが、そのあとは前回書いたとおりです。コマユバチはアオムシの体を食べながら成長し、一方でアオムシも成長して蛹になる時期を迎えます。アオムシは蛹になる場所を探して樹木の幹などに這い登るわけですが、体内にコマユバチを抱えているアオムシはなかなか蛹になれなくて、そうしているうちに幼虫の体からハチが出てきて繭をつくるというわけです。専門家でないので、多少誤解などがあるかも知れませんので、そこは割り引いて読んで下さい。1週間ほどで羽化するということですが、この週末あたりかも知れません。前回のコマユバチは、まだ飼育箱の中で繭のまま。こちらは羽化の見込みがないようです。
今年は色々の生命現象に出会いましたが、知れば知るほど不思議な世界です。

  • きょうの一枚  寒桜と紅葉

昼休みの散歩で見つけた寒桜です。これは毎年咲いているのでしょうか。


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