けなげに春をまつ梅

 雪で白くなった畑で、じっと春をまつ梅の木です。水滴がついて、いかにも寒そうな絵柄になりましたがこの木は寒さには強い。
梅は中国原産で、かなり古い時代に日本に渡ってきた…と書くと驚く方が多いのではないでしょうか。古くから日本人に愛され、万葉集などの古い時代の歌集には梅を題材にした歌がたくさん収録されており、国内には白梅や紅梅、一重に八重咲きなど多くの園芸品種、それに梅の名所などがあるわけですから。仏教とともに多くの文化や技術、植物が渡来しましたが、梅もその一つでしょう…。…。
ところで、この梅の木は、梅の名所として知られる水戸の偕楽園の梅の遺伝子を引き継ぐ由緒正しいもの。雪の洗礼を受けて、いよいよ芳しい花を咲かせる日が近いかも知れません。