鈴なりのハヤトウリ

同郷の大先輩に薦められて、恐るおそる栽培を始めたハヤトウリですが、これが最盛期を迎え、いわゆる鈴なり状態になってしまった。ローゼルの残り株に絡まる蔓だけでも8個なっている。ひと雨ごとにぐんぐん成長しています。

洋ナシのような形の初々しい外観が特徴!

これが正面から見た蔓の様子。こんもりと盛り上がっているところには、高さ2.5mほどの渋柿が埋もれていて、右となりに生えている富有柿、グミ、酔芙蓉も飲み込まれています。渋柿を含むこれらの樹木は、そろそろ葉を落として光合成をやめる季節なので放置するつもり。

しかし、常緑樹のオリーブだけは何とかしなければということで、半分ほど埋もれていたのをようやく蔓を切り助け出したのがこれ。

一株のハヤトウリがここまで伸びて、畑の一角にある樹木を飲み込むほど暴れるとは思いもしなかったこと。
短日植物のため、一日の長さが短くなる秋の彼岸が過ぎる頃から、花が咲き実がなりはじめることは知っていたが、あらためてどういう野菜なのか、wikiで調べてみました。
すると、


ハヤトウリ
ハヤトウリ(隼人瓜、学名:Sechium edule)は熱帯アメリカ原産のウリ科の植物。また、その果実のこと。果実を食用にする。別名センナリウリ(千成瓜)、チャヨテ。
概要
つる性の植物。多数つけるセイヨウナシ形の果実は中央に大型の種子を1個生じ、発芽まで果肉と種子が分離しない[1]。日本で1917年に鹿児島に渡って来たため隼人の瓜ということで、ハヤトウリという名前になった。[2] 台湾では佛手瓜と呼ばれる。
味は淡白でくせがない。アメリカ合衆国ルイジアナ州クレオール料理やラテンアメリカカリブ海諸国の料理によく用いられる。漬物、炒め物、煮物などにして食べることができる。
どういういきさつかは知らないが、鹿児島県日置町の矢神さんという方が、米国から鹿児島に持ち込み他の地域へ栽培が広がったことから、この呼び名がついたという。ウリ科の野菜にしては、短日植物であるだけでなく、花の形や色、そして種子の形が変わっていて、しかも埼玉あたりだと、翌年は古い株から芽を出すという宿根草の性質を示すことから異色づくめの野菜といえます。
味は淡白でくせがないというので、10月13日収穫の初物を半分に割ってみました。完熟する前に収穫したせいか、中心部にある4cmほどの長さの白い種子も軟らかい。銀杏切りにして、20分ほど塩をして甘酢をかけて甘酢漬けの完成。もちろん私は写真を撮るだけ。

鮮やか緑に加えて、「シャキシャキ」ではなく「パリッパリッ」とした歯ごたえと食感は初めてのもの。箸休めに、酒のつまみにぴったりの一品です。

もう一品は「炒め物」。先にスクランブルドエッグをつくり、キノコやベーコンと炒めたハヤトウリをあわせて好みで塩コショウして、めんつゆで味付けして完成。

こちらも独特の甘みがあって、冬瓜などとはくらべものにならないくらい美味しい。
ついでにもう1品。生のハヤトウリをミキサーにかけて、鍋に入れ焦げないように気をつけながら加熱し、鳥ガラスープの素を1個放り込み、それがとけたところで生クリームを加えてポタージュの完成とか。これも手軽で美味しい。写真はありませんが、豚のばら肉と煮ても美味しいし、先週あげた方からは、「スープの具にしたら、すっきりさわやかな味、初めての味です」というメールをいただくなど、どうもハヤトウリは、せいぜい糠漬けの材料だ、くらいの先入観が見事に壊れてしまいました。

先週末収穫した20個は、1〜2個ずつ試食用として仲間にお分け。今週はきょうまで約50個を収穫。これも近所や職場の仲間にあげているが結果は好評。なんといってもCOOKPADで370件ほどのレシピがあるので、それを参考にして楽しめるようです。最近野菜の価格高騰が報道されているが、ハヤトウリだけは食べきれず、ちょっとしたハヤトウリ旋風が吹いています。これまで70個を収穫し、残り30個だとすればあわせて100個となる。「千成」は無理としても「百成」くらいにはなりそう。

さて移植してひと月あまりのハクサイはどうか。お蔭さまで順調に生育しています。

ネットをかけていても虫に食われているので、注意深く調べるとヨトウムシやキンウワバの幼虫の姿があるという。成虫の姿がないのに、どういう仕掛けでこれらの幼虫は孵るのか。不思議です。

栽培3年目にして、ようやくコツをつかんだのか、パクチーがとても順調に成長していてそろそろ摘んでもいいかも。

心配していたニンニクも、5個ほど手持ちのを植えたら、きれいに出そろってきたのでひと安心。


  • きょうの一枚 生姜

初めて植えた生姜。なんとか収穫できました。新生姜の甘酢漬けはたまらなく旨い。