コマユバチの成虫

今年は暖冬だから、桜の開花も早いだろうという予想でした。それが今週24日あたりから連続して10度C以下の気温の日が5日も続いたせいか、わが団地の桜はせいぜい1分咲きといったところです。テレビの気象予報士の方々も焦っているのではないでしょうか。そのうち3月の気象データが公表されるはずですから、それを少し詳しくみると興味深いことがわかるかも知れません。
ところで、もうだめかと諦めかけていたアオムシコマユバチがやっと羽化しました。これは、イヌマキでみつけたアオムシコマユバチの繭の写真です。何回か紹介していますが、アオムシの体内から脱出して繭をつくり、その繭の中で蛹になっています。アオムシは死んでしまって黒く干からびて見えます。

先週、繭のついた枝をとって来て部屋の飼育箱に入れておいたのですが、繭の先端に小さな黒い穴があいています。繭のなかの蛹から成虫が誕生して、その成虫が繭から脱出するために自分の歯で噛み切った痕です。

これが成虫。体長約5ミリほどです。頭に長い触覚があり、お尻に針を持っています。この細い針でアオムシの体に卵を産み付けるのでしょうか。

体をまげて、後ろ足で羽をつくろっています。

アオムシは、モンシロチョウの幼虫でハクサイやキャベツなどアブラナ科の野菜の最大の害虫のひとつです。無農薬栽培のため、天敵を利用する方法があるそうですが、アオムシコマユバチはアオムシ退治用として有効らしいので、そのうち実用化するかも知れません。
ちらスズメガについていたコマユバチ。大きさはやはり5ミリほど。一向に羽化の気配がありませんが、あるいは時間がかかっているだけかも知れません。


  • きょうの一枚  満開のプラムの花

「ウメの次は私たちよ」。サクラの開花が遅れたおかげで、何とか面目を保ったようです。

可憐な花をアップにしてみました。




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