キアゲハ蛹の寄生蜂
11月を迎えて、北の方から初冠雪のニュースが聞かれたり、木枯らし1号が吹いたりと、いよいよ秋が深まってきました。きょうから3連休ですが、タマネギとソラマメの植え付けで大忙しでした。
落花生も掘りました。数は多いが、全体に小粒です。枝に咲いた花の雌しべが伸びて地中に実をつける不思議な習性を持った植物です。
10月半ばに落花生の株の中で見つけたアゲハの蛹はここにありますが、家に持ち帰って来年の羽化を待つことにしました。持ち帰って写真をとるために観察すると何だか変です。左肩のところに小さな穴らしきものがあって、そこに動く気配がありました。
しばらくすると、穴が少し大きくなり体長3ミリほどのハチらしき昆虫がウジャウジャと出てきたのです。これにはビックリ。
あまりにも小さいので接写してみました。驚いたことに、外に出たとたんにオスメス入り乱れて交尾をはじめたのです。よくみると黒っぽい色をして、わずかに体が大きくてメスらしい成虫と、鮮やかな虹色のオスらしいのがいます。種類の判別がしやすいものということで、この写真を選んでみました。
これは大変だというので動画を撮影しました。そのうち正確なハチの名前がわかると思います。
キアゲハの蛹に寄生蜂が卵を産みつけたため、それが羽化して出てきたわけです。このところ、コマユバチの繭やカマキリの産卵と、珍しい場面に遭遇することが続きました。苦労して落花生にたどり着いて蛹になったキアゲハはかわいそうですが、生き物たちの生命を育む仕組みの神秘さには、ただただ驚くばかりです。
- きょうの一枚 収穫した落花生
10株のうち、5株だけ掘りとりました。約1キロぐらいありましたが、中味は僅かでしょう。
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