アゲハの移住

園芸店にアゲハの餌を探しに出かけたら、ユズの鉢植えが見つかりました。値段は1850円、お金を払って畑に直行しました。丸裸のユズにアゲハの幼虫が3匹だけ。おとといまでは8匹いたというのに。餌探しか、それとも蛹になるためにユズの木から離れたのか。どこを探しても5匹の姿は見つかりません。



とりあえず3匹の幼虫を、買ったばかりの鉢植えに移すことにしました。が、上の写真に写っている幼虫は動こうとしませんが、ようやくお尻を軽くつついて鉢植えの木に移動させ、わが家へ運びました。下の写真のほぼ中央の上側にいる一番小さい幼虫は、よほどお腹が空いていたようで、鉢を部屋におくとすぐにユズの葉をかじり始めました。鉢植えのユズにはたくさんの葉がついているので、いくら食べても安心です。



大きい方の2匹は蛹になるギリギリのタイミングだったようで餌を食べようとはしません。移動を嫌がっていた幼虫は静かにしています。もう1匹の幼虫は、さかんにユズの枝や幹を歩きまわって蛹になる場所を探しています。動きが早くてちょっと目を離した隙に姿が見えなくなったので慌てましたが、鉢の受け皿の蔭に隠れていたので、藁でできた飾り物の上に這わせて見ました。するとアゲハの幼虫はガラス瓶の中に潜り込んでしまいました。窮屈で居心地が悪そうです。
そのうちに、静かにしていた幼虫も床に降りてきました。やはり餌木の上で蛹になることはできないようです。室内を歩き回られても困るので飼育箱に入れました。これで幼虫と蛹が5匹。「絶対」ということのない生き物の世界ですが、これだけいれば何頭かは羽化に成功するでしょう。