アゲハのサナギ

 アゲハの幼虫*1は、いつまでたってもサナギになる気配がありません。餌のない状態が何日か続いて栄養不足になったのではないか。あるいは移動のショックで蛹化できないのではないかとヤキモキしました。ところが午後には立派なサナギに変身していました。しかも自分の体を固定しているプラスチックの軸とそっくりの色。落ち葉の上でサナギになると茶色のサナギになるし、ユズの木の上では緑のサナギになる。身動きできないサナギが外敵から身を守るための知恵ですが、どこにそうしたセンサーがついているのでしょうか。
こうした不思議な変化は外見だけではありません。じつはサナギの中には芋虫の形をした幼虫が、羽や足、ヒゲのついた成虫に姿を変えて入っているのです。そしてタイミングを見計らって成虫が誕生するのですが、このサナギはこのまま越冬するつもりかも知れません。果たして無事にチョウに生まれ変わることができるのか、まだまだドラマは続きそうです。サナギになる直前の幼虫は、下の*1をクリックして見て下さい。3枚目の写真がそうです。