コスカシバ









紅梅の幹に、ちょっと気になる傷が2カ所ありました。虫糞や樹液が出ているのです。コスカシバのようなので樹皮を剥がしたら幼虫が見つかりました。
幼虫を元に戻したら、一晩かけて口からの分泌物で自分の体を隠すカバーをつくりその下に隠れてしまいました。それが上の写真です。縦長の傷の下の方に白く見えるあたりに、幼虫が潜んでいます。コスカシバが樹木につくと傷口から大切な樹液が浸出してしまい樹勢が衰えます。傷の上左側のゼリー状のものが樹液の固まったものです。
傷口から、幹の腐れを引き起こす病気に感染したりすると、もっと深刻です。いまのところ、見た目には病気の兆しはありません。引き続き、幹を食べるのか、巣ごもりだけでもう悪さはしないのか。しばらく幼虫の行動を見ながら、できれば羽化するまで観察しようかと考えています。裏側の幹に隠れていたもう1匹の幼虫は取り除きました。