野菜の「自給」を考える2

………前回からの続きです。
さな家庭菜園での野菜づくりですが、果たしてどのくらい自給できているものなのか。種類でみると、かなりの比率、8割くらいはカバーできることがわかりましたが、量的にはどの程度充足できているか。(写真はニンニクですが栽培がとても簡単で、これで一年間使う量を収穫できるから驚きです

の答えを探すには、まずわが家の野菜の「必要量」をはじき出す必要がありますが、これはそう簡単ではありません。ただ、一年中食べているキャベツやトマトなどのサラダの材料になる野菜の場合は比較的簡単です。このグループには、キャベツやトマトのほか、ブロッコリー、キュウリ、レタス、ホウレンソウなどが含まれます。トマトやキュウリは収穫期間が6,7,8月の3ヶ月くらいなので、自給率3割くらいでいいのでは。それからホウレンソウも同じくらい。キャベツ、ブロッコリーは、一切栽培していないので自給率ゼロ。(写真は、昨年秋から今年冬にかけてのほうれん草の栽培です)

れに対して、毎日ではないがほぼ一年中、煮物や鍋物、炒め物、揚げ物、おひたしなどの材料として食卓にあがる野菜。たとえばタマネギやジャガイモなどの必要量をどう割り出すか。(*^_^*)の家計簿から拾い出すとなると、けっこう面倒な作業になりそうなので、エイヤっと出すしかありません。ジャガイモ、タマネギ、ダイコン、ハクサイ、ニンジンで5割程度、カボチャ、コマツナ、ゴボウ、長ネギはゼロ、シュンギクが5割程度、ニンニクは8割程度というところでしょうか。それからナスやピーマン、シシトウなどはトマトと同じ3割程度。(写真は土寄せしたばかりのジャガイモです)

と第3のグループとして、いわゆる旬を楽しむ野菜、つまり嗜好品的なものがあります。身近に栽培しているからよく食べるが、わざわざ買ってまでは頻繁に食べないもの。たとえばソラマメやスナップエンドウ、サニーレタス、ニラ、ワケギ、アスパラ、フキ、ルッコラ、ニガウリ、ズッキーニといったところでしょうか。ちょっと微妙なものもありますが、これは自給100%ということでいいのかも。ただし、この中には第2のグループにいれた方がいいものもあるかも知れません。(写真はいよいよ白い花が咲き始めたスナップエンドウです)

が家の場合は、こうかな、ということですが、ちょっと強引な結論かも…。でも、こんな風に考えると狭い家庭菜園ですが、日本の食糧自給率よりはるかに高い。それに育てて、食べる楽しみは自給率などといった数字でははかりきれない、夢のある世界です。
町時代(1420)に来日した朝鮮・李王朝氏朝鮮初期の官人宋希景の紀行詩集「老松堂日本行録」には、日本人が田んぼで稲を収穫したあと、水を抜いて畑作をするきめ細かな農業技術に驚いたことが書かれているそうですが…。それ以上に連作防止や虫対策まで考えて行うわが家の家庭菜園を見たら、なんと言うものか聞いてみたいものです。



−きょうの一枚  ルッコラの花
恐るおそる栽培したルッコラですがこれも栽培が簡単。独特の味わい、香りがあって、これからわが家の食卓には欠かせないものになりそう。実がなって種子まで取れるらしい。


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