ナス、花、原産地

煮物、揚げ物、焼き物、…とナスは、どんな料理にもあう食材です。
今年は、ふつうのなすの苗を三本植えましたが*1、見事に育ち次々と実をつけています。栽培の工夫といっても、せいぜい敷きわらをしたくらい。
「なす紺」とはよくいったものです。艶々した濃い紫の実はなんとも言えず美しいですが、その花も格別の雰囲気を備えています。いつも、うつむき加減でかつての大和撫子もそうだったかな、というような風情です。かなりのローアングルでないと綺麗に撮れません。
インゲンが南米原産なら、こちらはインドが原産地。中国経由で日本にきたといいますが、こうしてみると、私たちがお世話になっている野菜のほとんどが外国原産。いわゆる移入種というわけです。
じゃ、日本原産の野菜は?ということで調べてみたら、せいぜいフキやミツバ、セリ、アシタバミョウガくらいしかない、という結果になりました。
これらの日本原産の野菜はいくら新鮮でも、レタスのようにばりばりと生で食べるわけにはゆきません。少なくともアク抜きはしなければ。当時の日本人の胃腸には相当の負担がかかっていたのではないでしょうか。