パッションフルーツの新芽、ムナグロ

急に強い風雨があったかと思うと、気温が急上昇して真夏日になったりと相変わらず荒れ気味の天候が続いています。そうした気温変化を感知したのか、ベランダのパッションフルーツの新芽が伸び始めました。ここにありますが、4月初めに冬越し用の簡易温室を取り払って約ひと月。黄ばんでいた古い葉も緑が濃くなり、黒々とした若葉は力強さを感じさせてくれます。早いもので、この株はここで3度目の初夏を迎えました。

昨年7月の最盛期はこんなでした。開花したら慌てて受粉作業をしたりして、ようやく8個ほどの実をならせたのですが毎朝、青い実が少しずつ色づく様子を楽しみました。今年もたくさんの実をならせてくれると嬉しいな。

自然落下が完熟のサインだと知って、何事にも用心深い、自称“Scientific farmer”は、完熟した実がベランダに落ちて割れてしまわないように慌ててネットで保護しました。しかしパッションフルーツの実は弾力があって、コンクリートの上に落ちたぐらいでは割れたりしないという。またしても冷や汗ものでしたが、それでも2階のベランダで跳ねて、1階に落ちるのを防いだ効果はあったはず!こんな具合にパッションフルーツ栽培の経験を積み重ねてきました。

植物にとって大事なのは根っこです。これが傷むと致命的であり、結実どころではありません!内径が幅30cm、長さ44cm、高さ25cmほどのプランターの中に2株のパッションフルーツが根付いているわけで、そろそろ根が絡み合っているのかも知れません。一度掘りあげて新鮮な土で植えなおそうかと思案したのですが、決断がつかずとうとうこのまま夏を迎えることになりました。秋に与えた完熟たい肥の効果か、少しずつ新芽に勢いが出てきたところを見ると、今年は何とか持ちこたえるのかも知れません。

2枚目の写真で見るとおり、パッションフルーツは、グリーンカーテンとして最適。それに南国果樹特有の甘酸っぱい果物を楽しめる。そこで今年は園芸店で同じ品種の苗を2本買ってきました。今度は、古株と同じ大きさのプランターにひと株。これで根も、ノビノビと成長して長持ちするかも知れないなと自画自賛しています!はたして思惑通り行くか、何しろ相手は生き物ですからね。

2日は、久しぶりに藤の花で有名な足利フラワーパークに行ってきました。連休の谷間とは言え、渋滞に用心して朝5時半にスタート。約80キロをすいすいと走り、到着は開場時間の7時。それでも入口には短い列ができていて、ここの人気ぶりにびっくり。西門を入って、まず目に入ったのは長さ1.8mの花が咲くことで知られる「大長藤」。10年程前に行ったときの印象に比べ、やや短めでしたが、それでも日本一を誇るだけに見事な眺めでした。

ひと株の老木が1000平方mの広さまで枝を広げ、香り豊かな藤の花を咲かせる様は、たとえようのない眺めでした。

紫のほかに白やピンクの花があったり、シャクナゲツツジ、ハンカチの木の花なども楽しませてくれました。女性樹木医第1号の方が園長になって経営再建したということ。全体のレイアウトや標識に至るまで細かな気配りがされていました。眠いのを我慢して出かけただけのことがありました。

時計を見ると9時過ぎで、すぐに帰るのはもったいないと、フラワーパークの隣にある「栗田美術館」を訪ねました。ここには創立者の栗田英雄氏が蒐集した無名の作家による伊万里、鍋島の銘品が展示されていることで知られています。




ーきょうの一枚 雉やムナグロ
この季節の河川敷は賑やか。雉が独特の鳴き声をたてていた。

隣の田んぼで撮った野鳥。どうもムナグロという渡り鳥らしい。