エダマメの種まき

きょうの作業はエダマメの種まき。大切な豆を野鳥にねらわれないようネットを掛けました。手前はミズナの開花。菜の花に似た黄色い花を咲かせています。

植物の種子の発芽には、水・酸素・温度の3要素が作用する。休眠していた枝豆は、適度な湿度と気温の刺激を受けて眠りから覚め、子葉に蓄えていた栄養分(でんぷん)をエネルギーに変えて幼根を伸ばし水分を吸収しながら、新芽を成長させる。光合成によってつくりだし体内に蓄えたでんぷんを、ブドウ糖に分解しこれをエネルギーに変える。この過程で酸素を使う。
適度な湿度と気温があっても、エダマメは秋には発芽せず春に発芽する。このように種子が一定期間の低温、つまり「冬の寒さ」などを経験したあとの気温上昇で、冬が終わったことを感知し発芽する植物を夏生1年草と呼びます。一般に発芽を促進する「ジベレリン」と休眠を維持する「アブシジン酸」という、お互いに効果を打ち消し合う、ふたつのホルモンが温度に応じて量を変えることによって、こうした現象(休眠打破)が起きるとされています。温帯に生息し、1年で命を終える1年生植物には、秋に休眠して、冬を越して春に発芽する「夏生一年草」と、逆に秋に発芽して春に結実する「冬生一年草」の2つのタイプがあります。前者の代表は、エダマメやトマトなどであり、後者はハクサイやダイコンなど。
偶然でしたが、エダマメの種まきをミズナの花の前で行った(上の写真)裏には、こうした意味があるというわけ。根付いた場所で花を咲かせ実をならせ一生を終える植物は、環境変化を的確に嗅ぎわけ、子孫を残す仕掛けを備えているのです。この記事は、「植物の体の中では何が起こっているのか」(萱原正嗣・嶋田幸久・・・ベレ出版)を参考にしました。

天気が順調に推移すれば10日ほどで発芽し、さらに本葉が1.5枚になるまで10日ほどかかります。移植は、4月10日ごろを予定。昨年は3月29日にお隣のSさんに頂いた「湯上り娘」の苗を植えたのでそれに比べれば少し遅れ気味。
畑で咲く水菜の花弁は、「菜種」に比べて少し小さ目。

同じアブラナ科でも、ルッコラの花は大根の花に似ている。食いしん坊の週末クッカーは、畑で花芽をむしゃむしゃと味わってレシピを考える。

アブラナ科の花の写真で思い出すのは「菜種梅雨」という言葉。この季節の雨は「菜種梅雨」で、桜が終わる頃に降る雨は「木の芽流し」。四季の豊かな日本に生まれて良かったなと感じさせる季節の言葉です。菜種梅雨に濡れそぼるプラム。ソルダムの後ろの縦に走る白い筋は雨粒の痕跡。

びっしりと蕾がついているので、今年のソルダムは大豊作のようです!

前後しましたが、きょうはハヤトウリをプランターに植えました。暮れに頂いたときにはすでに芽と根を出していたが、もみ殻にいれて保存したらそれらはすっかり枯れてしまったようです。たぶん、新しい根が出て芽が伸びることでしょう。

これがプランターに植えた様子です。ほぼ半分を土に埋めてあります。うまく発芽したら畑に移植する予定。たぶん4月末くらいになるかも。


  • きょうの一枚  ニンニク

11月に植えたニンニク。ほんの少し出遅れただけで、園芸店のタネが売り切れ。止むを得ず、自家産のタネを植えたが、なかなか発芽せず、しかも芽が小さい。どうなることか、と心配していたがようやく成長してきた。昨今の家庭菜園ブームは感じていたが、ニンニク栽培がここまで人気を呼ぶとは!早めの手配が肝心!