切り干し大根づくり

わが家の白菜だけかと思っていたら、今年は各地で白菜や大根が豊作らしい。せっかくの農作物が豊作なのに値下がりするのでは、農家の方にはお気の毒です。ただこれは需給バランスの問題なので、できてしまってからでは手の打ちようがありません。わが家では平年並みの作柄とはいえ、夫婦二人が基本であり、食べきれない野菜をどうするかは超現実的な問題です!そんなときは昔から保存するというのが生活の知恵ですが、やはり美味しくないと意味がない。そこで昔懐かしの干し大根づくりに挑戦することになりました。干すと栄養価も高くなるという説があったりして…。
農家の干し大根はたいてい漬物用で、1本を丸ごと畑でハサ掛けをするようですが、わが家のは煮物などの料理に使う干し大根。大根を薄く切って乾燥させます。大根の切り方は、短冊状に切る短冊切り、円柱状に切った大根をくるくる廻しながら皮をむく桂剥きがありますが、良くわからないので今回は短冊切りにしました。
しかしこれも簡単ではありません。作業を見ていてあらためてわかったこと、それは大根が水の固まりだということでした。生の大根の重さをできた干し大根の重さで割って100をかければ、含水率が計算できますが、たぶん凄い数値になるはずです。そうした含水率の高い大根を短冊にして乾かすのは結構、骨の折れる作業で、切った短冊をいったんザルで乾かし、少し水気が少なくなってから紐につるすという面倒がありました。
しかし切り干し大根づくりにとって最大の味方は天候であり、晴れと適度の冷え込みが大事です。ひと晩だけ小雨の日があったけど、あとは晴天続き。おかげで丸1週間でほとんど出来上がり状態になりました。使った大根は5本。短冊の数は57本あるというので、1本から12枚の短冊ができたというわけです。
育てて味わい、保存して味わう。ちょっとしつこいな、というより食い意地が張りすぎですが、これぞ家庭菜園のだいご味です!ところで10年以上前の単身生活のために買った冷蔵庫があまり調子が良くないし、しかも小さくなってきたので買いかえることにしました。ちなみにこの冷蔵庫には、自家製のキムチやジャムが、また冷凍庫にはニガウリ、ケール、枝豆、ミニトマトなどが入っています。
これが生の大根。普通の大きさです。

まずザルで、水分の減少を待ちます。

4日目(17日)ですが、だいぶ乾燥してきました。

丸1週間でここまで。ほとんど出来上がりです。夕方には取りこんで保存容器にいれてもいいかも知れません。

これが出来上がり。写真を追加しました。独特の香りが漂っています。

暖冬のため、畑ではスナップエンドウがすくすくと伸びています。いつもの年だと2月頃に支柱をたてるのに、今年は昨日終了。

ソラマメも順調に育っている。去年のような伸び過ぎにはなっていない。


  • 白菜

二回キムチをつくったりして、だいぶ数が少なってきました。それにしても今年は一回目が6,5,4キロ、二回目が5,4,4キロと大型続きでした。残りは4キロ前後かなと見ていますが、霜の恐れが出てきたのでヒモでしばってみました。