オリーブのハマキガ

きょうから、いよいよ11月ですが、本日の話題は畑で3年目を迎えたオリーブの木。この木は、一昨年の10月木場公園で開かれたイベントの貰いもの。1年前は背丈が1mもなかったのに、いま見るとだいぶ成長して、人の肩の高さほどに育ち、細かった幹もそれらしくなってきました。問題は、去年の5月は見事な花を咲かせて、2個の実までつけてわくわくさせてくれたのに、今年は開花ゼロ。原因は新葉を直撃するハマキガの被害。そのハマキガの被害が秋も深まったこの季節にも出ているのです。
考えてみると、この蛾については何と言っても研究不足でした。毎年5月は野菜の植え付けに気を配る時期なので、そのせいもあるのかも知れません。それで、いろいろ調べてみると、国内のオリーブの主産地である小豆島で被害が出ている「マエアカスカシノメイガ」かも知れないという結論。しかし蛾の写真をみても、これまで見たことがない。葉の被害の出方や糞の様子からすると、どうも「マエアカスカシノメイガ」か、その仲間によるものと推定されます。
自称“Scientific farmer”としては、蛾の正体をつきとめないままに、対策を考えるのは、いささか納得しがたい。しかしオリーブの葉の被害の様子や類似の蛾の生態からすれば、ハクサイやソラマメの無農薬栽培にくらべ対策はたやすそうに思えるのです。オリーブの木にこの蛾を近寄らせなければいいわけで、それは実に簡単。一番手っ取り早いのは防虫ネットでカバーすること。と思うのですが、なにせ、生き物のことなので、人間が考えたとおり、ことが運ぶかどうかはやってみないとわからない部分があります。来年に向けていまから…。まだ半年もあるのに気が早すぎるかな。
これがオリーブの様子。

根元も少し太くなってきた。

問題はこれ。新芽を引き寄せてその中に卵を産みつけ、孵化した幼虫が葉を食べるのです。秋だから被害は小さいが、春には新葉がすべて被害にあいます。

きのう(3日)、とうとうハマキガの幼虫を見つけました。ネットで「マエアカスカシノメイガ 幼虫」で検索すると、これに似た幼虫の写真が見つかりますので、わが家の畑のハマキガは、7,8割の確率で「マエアカスカシノメイガ」ではないか、と思います。頭部の上に黒いものがありますが、これは小さな小石みたいです。

ネットで探した「マエアカスカシノメイガ」の写真(wikipediaより)。

去年の5月は、こんなに綺麗な花を咲かせたのに。

今年の5月の様子。一度裸になって、ようやく復活したところですが、これでは花どころではありません。こういう状態をよく見逃したな、と思うのですが、上に書いたように、やはりこの季節は野菜に気をとられているのかも知れません。だから、今から心の準備を進めることが大切だと思うのです。

けさのモリンガの新芽。移植して2週間(もちろん妻です)。無事に活着したようで、若芽が出てきました。こういう状態を見ると気持ちが弾みます。



  • きょうの一枚 スミレとキチョウ。

秋なのに、畑のあちこちにスミレが紫の花を咲かせています。