真壁町のひな祭り

きょうは、車で約1時間のところにある茨城県桜川市真壁町のひな祭りを見に出かけました。ひな祭りは、2月4日から3月3日までの1か月間開かれています。真壁町は筑波山の西に位置し石材加工の盛んな町です。筑波山を右に見ながら、小さな峠を越えると真壁町です。Wikipediaには次のように紹介されています。


概要
茨城県西部に位置し、地元で産出する真壁御影石による石材加工業と農業が盛んな町である。歴史は古く、真壁氏が本拠として真壁城を築いたことに始まり、後に佐竹氏の家臣となった真壁氏が氏幹の代に出羽国秋田に移った後、浅野長政が隠居料として同地などを拝領し真壁藩を立藩。浅野長重の代に笠間藩へ加増移封された後も陣屋がおかれた。陣屋があったところを中心として、市街地には古い町並みが広がっており、国の登録有形文化財建造物の数は100を軽く超える。また、各家や商店などでは2003年から町おこしによる雛祭が行われることで知られる。町南部にある筑波山は、県内でも観光地として有名である。
2005年10月1日、近隣の岩瀬町、大和村と合併し、桜川市となった。
こうした古い歴史の残る城下町のせいでしょうか。真壁町のひな祭りは、登録文化財をはじめとする約100棟の伝統的な建造物が集中した地域で行われます。この地域のうち、300m×500mの区域は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、区域内の登録文化財の前には写真のような、大理石の立派な標識が立っていました。さすが石の町です。

期間内は、この地域にある個人の家や洋品店、旅館、酒屋、電機屋、美容院などが、それぞれの家の玄関や座敷、店舗の目につく場所にひな飾りを飾りつけてあって、観光客は自由に見学できるのです。参加数は180余り。

なかには、写真のように、2階のベランダに飾られたものもありました。

江戸時代から道幅もほとんど変わらない町割りだそうで、江戸末期から昭和前期の様々な種類の伝統的な建物が建ち並び、商家町でありながら、薬医門や板塀が目立ちます。


町の歴史が古いだけに、お雛様も昭和、明治どころか、江戸時代の品も飾られていました。上段のお雛様、お内裏様ですが、かなりのお宝かも知れません。

家の方から、「長女のために買った7段飾りだけど、結婚してマンション住まいのため、実家においてあるのです」などといった話を聞いたり…。

「この祭りがなければ、わが家のおひな様も日の目を浴びることなしで、ひょっとしたら、捨てられていたかも知れない」など。
ひな祭りが、こうした形で開催されるようになって13年目だとのこと。町おこしのために、当時の町の幹部の方が始めたらしいのですが、7年前に訪ねたときに比べ、観光客が少ないように感じました。「どうやら、ほかのところでも同じようなお祭りがあるので、その影響ではないか」と聞いて、帰宅してからパソコンで「ひな祭り 茨城県」で検索してみました。すると何と、大子町2、水戸市3を含めて、21もあるではないですか。


いばらきひなまつりリスト(平成27年)
真壁のひなまつり(桜川市) 2月4日(水)〜3月3日(火)
百段階段でひな祭り(大子町) 3月1日(日)9:00〜15:00
宮田邸 咲くカフェ雛祭り(大子町) 2月4日(水)〜3月1日(日)の水曜〜日曜
手作りひな人形まつり(高萩市) 2月18日(水)〜3月3日(火)
スロータウン鯨ヶ丘ひなまつり(常陸太田市) 3月1日(日)〜3月31日(火)
日立のひなまつり(日立市) 2月8日(日)〜3月1日(日)
東海テラパーク つるし雛展(東海村)1月13日(火)〜3月6日(金)
那珂のひなまつり(那珂市) 1月31日(土)〜3月8日(日)
かさまの陶雛 〜桃宴 TOUEN〜(笠間市)2月3日(火)〜3月3日(火)
一橋徳川家記念室「雛と人形」(水戸市)2月14日(土)〜3月15日(日)
水戸の梅まつり(水戸のひな流し)(水戸市)3月1日(日)、7日(土)
明治〜昭和 懐かしの雛人形展(水戸市)2月1日(日)〜3月10日(日)
筑西雛祭り ひなめぐり(筑西市)2月7日(土)〜3月8日(月)
結城のひなまつり(結城市) 2月14日(土)〜3月7日(土)
お雛さまin坂野家住宅(常総市) 2月1日(日)〜3月5日(木)
ひなに魅せられて(下妻市) 2月7日(土)〜3月8日(日)
いしおか雛巡り(石岡市) 2月14日(土)〜3月3日(火)
土浦の雛まつり(土浦市) 2月14日(土)〜3月3日(火)
取手ひなまつり(取手市) 2月11日(水・祝)〜3月3日(火)
江戸崎の雛まつり(稲敷市) 2月11日(水・祝)〜3月3日(火)
とねまち「ひな飾り」(利根町) 2月21日(土)〜3月3日(火)
他県のことまで調べる時間がありませんが、これほどの数のひな祭りが行われる県は、ほかにないのではないかと思います。
それにしても来訪者にお茶を出したり、寒空のもとで自家製の漬け物やピーナツを屋台に並べ、甘酒を振る舞い見学者をもてなす市民の姿や、道案内をする役場職員の方々と、心温まるひな祭りでした。

さて、今週の野鳥ですが、一階の庭で1羽見つけました。ジョウビタキ(♀)ではないでしょうか。余程慌てていたみたいで、露出がかなりアンダーでした。

こちらはシジュウカラ。撮りそこないましたがコゲラも。身近なところにいろいろいるので驚いています。

堤防には、ホオジロらしき群れがいました。



  • きょうの一枚 高菜

湯がいて、ゴマダレで食べてみました。担担麺に入っていたのと同じ味を確認できて納得!